采美会例会対局

高野圭介 vs 5子 4段 藤田香代子


65手止め  打ち掛け

                                 高野圭介 自戦記

黒のアラ探し
初対面の碁はすべて未知数だからジャングルに入ったようなもの。
ジャカヘビカ?何が出てくるか分からない。
相手も同じで、お互い戦々恐々立ち上がった。

よく考える方で、うっかりミスなどは殆ど無いだろうなと思った。
あんに相違せず、ジワーッと、手厚い。
しかも、全局の構想力も相当。聞けば、4段とのこと。

心して打とうと、黒のアラ探しから始めた。

 


全局的構想
立ち上がり、右下隅、黒20アタリには参った。打つ手が無い。
黒26は当然の如く見えて、28にハネが筋。実戦よりいいはずだ。

右上、黒44コスミが唯一無二の問題手。

黒さん強い!と確信したのは左上黒52コスミツケの一手。
全局的な作戦・・・おお、なるほどと感服した。

ただ、白59は黒の唯一の瑕疵。白63キリと相まって、
ようやく戦端が開かれた。

この4子局。白にとって、相当な難局となりそうな
気配のまま、打ち掛けとなった。