梅影流奥義 悟彦碁兵衛 活石剣

白  余 昌民  vs  二子(自由置き碁) 梅影悟彦

146手完  黒中押し勝ち

                           高野圭介


梅影さんは剣道の達人である。剣道の奥義にも通じている。

かって、柳生十兵衛が合戦で戦々恐々としている庶民を救う「活人剣」の思想に開眼していった
その思想に肖って、死にそうな石を救う「活石剣」を編み出した。
梅影流奥義悟彦碁兵衛活石剣である。

活石剣は自由置き碁風二刀流をベースにしているから、互先の碁には封じているとか。
あるいはまた、自由置き碁風二刀流はいつも細かくなってしまいます。
それは布石感覚がかなり悪いのでは・・・と、反省の弁がありますが、
何となく、遁走の時の逃口上のようにも受け取られるようです。

 


暗譜が届く
梅影さんは暗譜していた棋譜を郵送されました。
しかも、一手一手の検討が記されています。

この真摯な態度に深甚の敬意を表します。

黒 反省の弁
右辺、黒26スベりが大きな間違い。
黒20から一間トビなら、白も25から一間トビ。
これが何となく面白くなかったので、スベリが先手と思った。

中央、黒38ハネダシから44まで、厚くて好調と思った。

以降、随所に曲折があって、迷ったが・・・・

活石剣 炸裂!
白は存分に打ち回していた。
手厚いし、地も多い。流石の進行であった。

ところが、、、ところがである。
左下隅、黒122 と突然動き出した。
黒にとっては狙いすました予定の行動。

白には夜討ち朝駆け、寝耳に水。青天の霹靂だ。
あっという間に、白に眼が無くなった。

一瞬の出来事。勝負は時の運!嗚呼!