無念1目の惜敗にも充足感 横田茂昭九段 vs 二子 高野圭介 記録 宮垣 実 関西棋院・女流囲碁フェスティバル席上 2007年8月19日 於大阪国際会議場 238手完 白1目勝ち 高野圭介 自戦記 |
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恒例・女流棋士の囲碁フェスティバルの指導碁に、横田九段の指導碁を受けた。 僅か1時間10分の持ち時間で、4面打ち。この過酷な時間持ち分だが、 天下に横田あり、と飛ぶ鳥も落とす勢いの棋士先生のこと、 眼前で対局して、一見して紙背まで読み尽く眼力に驚いた。 淀みなく一瞬に読み取るヨミの力は着手も早い。 |
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失着・緩着 |
黒自戒の失着は黒20のシマリ。これは戦線離脱で、25の周辺だった。 白は油断からの失着は白105アタリで、右上隅への打ち込みだった。 |
腕試し | 最後に、右上隅の33打ち込みからの変化は、黒118が来てからは、 当初から活きはない、と知っていて、 黒の腕試し以外の何ものでもなかったのでは。 その意味では、白が勝つだけなら、どうにでも勝てたはず・・・・なのに、 にも関わらず、動いて、結果として、大きくして持ち込んだ。 これがすべてであった。と、私は理解している 。 |
動く勝敗 | ともあれ、整地して、黒は1目足りなかった。 ただ、 右辺黒202の手入れを、もう、2.3手先に延ばしていたら、黒に残ったかも知れないし、 白が1眼持って、攻め取りになったら、もっと差が開いていたのかも知れない。 また、ダメ1つ詰まっていたら、攻め合いはどうなったか、与り知らない。 それほど私には分からぬ世界の碁であった。 |
一間トビの行列が、一本の白柱に 記録係 宮垣 実 記 |
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会場では大勢の碁吉会の人達にお会いした。 奈良、京都、神戸、大阪、川西、西宮、の方々、まるで、同窓会のようだった。 |
過日、週間碁で、小沢一郎議員が依田紀基九段との対戦が、中央へ一間トビを五回も打たれた。 今日、高野先生が横田茂昭九段への二子局を記録させて貰った。 白も黒も将に横一直線に並び合いしているようであった。終いに白石が16個並んでしまった。 強い人の碁はこうなるものか!と感心させられた。 |
本局は終盤、右上隅の攻防が手に汗を握るようで、黒が競り勝ち、 中央も、不思議と、20目もの黒地が着いて、黒に残ったかと、思っていたが、 白に残っていた。誠に興味津々の指導碁であった。 |