カムイミンタラの囲碁ドライブ行

                               赤田徳子記


 旅行に出かけるといつも思う。
旅は場所もだが、先ず人だ。
碁吉会の心やすい人達、8名のグループ。
名付けて「ミニ碁吉会北海ツアー」。
共通の趣味・碁があり、笑いがある。楽しくないはずがない。
後で思えば「盛りだくさんのカムイミンタラ・ツアー」であった。

 北海道も酷暑の夏は台風と雷が多いそうだ。
16号台風・18号台風の狭間の晴れ間は当てるのが難しい。
その間隙を縫うような好天の4日間だった。

 新千歳 〜定山渓・ 70km
 定山渓〜層雲峡・200km
層雲峡〜登 別・277km
登 別 〜新千歳・70km

丸4日間、一台のレンタカーでわいわいがやがやと走った。
思いも掛けず、レンタカー屋さんは大がかりで、結構賑っていた。
道中観光ルートを探し、ハンドルを握り、ひた走りに走って下さった
吉野・小谷両ドライバーさん、お疲れさま。
有り難うございました。

 印象に残った四つのビュー・ポイント。

一.富良野のお花畑絨毯
二.三浦綾子記念文学館
三.カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)といわれる大雪山。
四.緑の山と湖・・・・・・洞爺湖や昭和新山・有珠山など

 さて、富良野のお花畑はお花が絨毯を敷いた層を成して広がっている。

三浦綾子記念文学館ではご夫君がたまたま
韓国の大使を案内されている最中だった。
クリスチャン・三浦綾子の少女時代の作品にも触れ、
人間の原罪を掘り下げる『氷点』などに改めて感激した。

カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)といわれる大雪山へはケーブルカーと
手に手を組んで、ペアリフトを乗り継いで七合目まで行った。
めいめいの記念写真が懐かしい。
ここから大雪山・黒岳の頂上までは徒歩一時間ばかり、
踵を蹴って、女性2名の登山家が登っていった。

洞爺湖は中之島・饅頭岩を擁したカルデラの神秘な湖で、
湖畔の小道を小一時間もかかって一周した。
昭和新山・有珠山は樹木も茂り、はや歴史を隠そうとしている。

 旅行中の碁では、私が「白の石は強いから怖い」と、言ったら、
「白を持って五つ敷いて打ちなさい」と言われて打つと、
ずいぶん気の強い碁が打てたこと。

長々と碁を打っていて、
 「女性軍は形勢を見て、投了することをお勉強して貰わなくては」
とも言われて、
「もっともだぁ、もっともだぁ」と、反省した次第。

こんな楽しい旅は
 機会があったら、またどこかへ行きたいなぁ・・