高野圭介 百人一譜

      
 

碁も人も誠実一路

勝ってにこにこ、たまに負けても、いつもにこにこ 素晴らしい。

高野圭介   vs  定先  宮崎延嘉

シーパル須磨碁吉会25周年記念碁会    201510月20日(火

246手完     白11目勝ち

                                     自戦記   高野圭介




誠実一路
誠実一路とは宮崎さんのために創られた四字熟語でしょう。

宮崎さんは郷里が九州は左世保と離れているが、今なお左世保との
交流は頻繁にあるようで、日程さえ組めるように早めの通知さえあれば
千里を遠しとせず、ご参加戴く方である。

滅法強い
碁が滅法強い。 強いと言っても、負けないのだ。

いつも優勝候補で、今回も始めた棋戦は殆どものにしてしまう。
ペア碁でも負けることを知らない。賞品も一人で掻っ攫う・・・といった感じ。

勝ってにこにこ、たまに負けても、いつもにこにこ 素晴らしい。

屋上屋の感  
今、棋譜を並べてみると、実に面白い碁だ。
86手まで、三隅を打ち合ったが、独特の楽しい石の語らいがある。

左下隅、黒が先着して、理想の構えを見せた。
左上隅・黒91は大きいのは大きいが、屋上屋の感が無きにしも非ず。
先手が白に回り、折角の左下隅が白94から消滅した。

左辺の黒117.119の2手が薄く、白120〜130で優位に立った。
続いて、白134まで、白の中央経営の目途が立ってきた。


しかし、
利かん気の黒167。気合いの黒183だが、黒181切断?はさすが!

黒205とコウの代わりも大きかったが、貯金が大きかったのだろう。