高野圭介 百人一譜

      
 

碁吉会の優等生

荒技にも耐えられる棋力と体力を持って、碁吉会に参加されてきた。

白 高野圭介  vs  定先  野坂由己夫

202手完  白 中押し勝ち

                                     自戦記   高野圭介

九死に一生
2015年の盛夏、野坂さんが高知沖の船中で、身体が変調になった。
たまたま居合わせた医師が居て、「これは危ない!」と緊急手配された。
海上自衛隊のヘリで、高知の総合病院に即入院、即手術と相成った。
九死に一生を得て、一命を取り留めただ今、リハビリ中とのこと。

ところが、碁が打てない。打っていても頭の中は上の空。
碁にならないのである。

体調が崩れていると碁が打てなくなる・・・さもあらん。
取りあえず、2015年7月の対局まで前倒しすることとした。

いつの日か打てるときが来たら、それはその時のこと。
・・・・人生、それが妖しい。

野坂由己夫

選手紹介

野坂さんは碁吉会の優等生だ。京都府シルバー大会の雄であり、実力者。

有我和男さんと、今回病を得て欠席されている野坂由己夫さんが
2泊3日二人で不眠不休で打ち続けて、40局ばかり打って、3日目の朝、
朝食の後、有我さんがドデンと横になって鼾をかけ出しました。

この荒技にも耐えられる棋力と体力を持って、碁吉会に参加されてきた。

今も強い!




高野感想  
白146手が本局の曲がり角だった。当然147オサエと、思ったが、
地中に手ありと、筋悪く逆を打った。

上辺183の先手ツギは10数目であったが、左辺のハシリと下辺のカケツギが
無性に大きく見えたので、黒183を許した。
加えて、白190も先手となった。ここまでは白の権利。

 
最後に黒199は間違いで、200に打てば、未だコウだった。
但し、白202で黒の大石がトン死。

面白い碁だった。