高野圭介 百人一譜

      



                                 湯浅陽子 自戦記


高野圭介 vs 5子 湯浅陽子

     
コミなし

2015年 9月29日  於 有馬六彩

233手完    白8目勝ち





突然の飛蚊症
旅行の2日前から突然の飛蚊症。
目の前を虫のような影が始終ちらちらするので乗り物酔い状態です。
明るいところだとかなり辛いのですが、
ホテルの照明は暗めなのでなんとか碁らしい碁になるかと・・・


先生との百人一局は、もう少し強くなってからと思っていたんですが・・・

 天才陽子
陽子さんは生来特異な才能に恵まれていて、加えて負けん気いっぱい。
矢でも鉄砲でも持ってこい!と怖いもんなしとは天才の所以である。

陽子さんの趣味は川柳創作。発想が楽しいはずだ。
したがって、陽子さんと打つのは格別に楽しい。
本局も、面白いという碁の醍醐味に酔いしおれて打った。

                              高野感想

黒反省の弁
黒16が良くなかったと思います。
当然17にツケ越して頭を出すべきでした。
隅を取ろうとする初心者のような手。
後で侵入されて危ないことになるのも当然予測できました。

黒200で下辺にカケツギを打っていれば細かかったかな?
ひょっとして残っていた?・・痛恨です。

白201からまさかと思うような形で大きくヨセられてしまいました。
かろうじて大ツブレを回避できただけでも私としては
上出来だったというしかありません。


                              湯浅陽子

高野評    
黒32は好点だが、右辺にボーシが可。二線にオキがある。

黒60は61から出て、キッて打つ。そうすれば、黒62も不要。

 
第一のハイライト。

黒102の絶好手で最高!
 黒勝機と小躍りした感じ。

ただし、地で行けるという判断からか、ここで守りに入ってしまった。
、折角の好手を生かせなかったのが問題。
以下119手までの10数手が黒戦いを避けて、チャンスを逸した。

黒102鉄柱は下でなく、左横に横鉄柱がピッタリで、白危ない。
黒112:三三はいかにも打ちにくい手。112で104にハサムと
白は如何にも苦境。ハサミ返してシノギの筋が巧く行くかどうか?

白119でようやく愁眉を開いた。

 
第二のハイライト。

下辺の二線のキリ白201が面白い手どころ。
210まで、白が黒地に大きく食い込んだ。

黒200は4目の手だから、黒が下辺をカケツイで打てば、
どういう計算になるか?

ともあれ、黒が強くないと、こういった変化が生じるものでは無い
これだけでも陽子さんと二人で、碁を堪能出来た。
以て瞑すべし。