謹賀新春

・・・2010年新春に思うこと・・・



                                              高野圭介


2010年元旦を迎えました。
自分が数えで八十路の坂にさしかかる。

つい今まで思いもしなかったし、これからは全く未知の世界である。

今後は自分の体の中で、心身や他の何かに、どういう変化が起き、
それがどういう現象をもたらすか、想像も付かない。


いざいざ
サミユエル・ウルマン「青春訓」を高唱しながら、
友と共々手を携えて、八十路の坂にいざ登らむ。

 

青春とは

人生のある期間をいうのではない。
人の心の様相をいうのだ。

信念と共に生きるものは若く、
疑惑と共に生きるものは老いる。
自信と共に生きるものは若く、
恐怖と共に生きるものは老いる。
希望ある限り若く、
失望と共に老い朽ちる。

        

2010年は碁吉会20周年のメモリアル・イヤーに当たります。
皆さまに支えられて、いい年になりますよう、お願い申し上げます。



かって、故・親友・福岡弘造が言った。
「圭介マイナス碁イコールゼロ」 すなわち 「圭介−碁=零」と。

私は昨年(2009年)1年間だけ自分の打ち碁の数を記帳してみた。

碁と共にある生活で、碁に関わりのない日はほとんどないにもかかわらず、
対局は何と全局で、
324局。ビックリする程少なかった。


実は、自分の打ち碁もだが、生涯、取り組んでいるのは
「囲碁曼荼羅」「碁とは何かの命題」そして「碁吉会の集い」の3つである。

「囲碁曼荼羅」
は積んだり崩したりしながら、ずーと終わり無き作業が続いている。
「碁とは何か?」
この命題の追求で、
自分の碁の形が定まり、棋風を発信して盤上に現れる。

創立20周年を迎える
「碁吉会の集い」は今や生涯の伴侶となっている。
会が穏やかであれば、碁の周辺が華やぎ、地味豊饒なる輝きを増してくるものと信じている。

囲碁曼荼羅
 
打惜しみ ヨミ 実利 平均 ダメ 眼形
手順 変化 盤側 調和 中央 中手 コウ
打過ぎ 間合い 模様 欠眼
気合い 本手
棋理
嘘手 辛抱
詰め物 切断 置き石 広深
封鎖 包囲 キカシ 価値 手割り 平面的 方向 立体的
連絡 堅固 コミ 狭浅


棋壇の名言


「碁とはいったい
何だろう?」

囲碁哲学の
神髄に迫ろう。



碁は調和なり                呉 清源

碁は変化なり              橋本宇太郎

碁は詰め物なり             橋本宇太郎

碁は手順なり                林 海峰

碁は辛抱なり               三宅金治

碁は計算なり               石田芳夫

四隅取られて碁は打つな        藤沢朋齋

四隅取って碁は打つな          橋本昌二

碁は切りにあり              坂田栄男

碁はシノギにあり             坂田栄男

碁は創作なり               藤沢秀行

碁は断にあり               細川千仞

碁は線と線との戦い           西村 修

石は盤上にある間は活きている    岡本良英

碁は一手の価値の追求          不 明


碁への思いと
碁を打つ心がけ



碁吉会に集う
共通の理念


「碁はどんなゲームか?」と納得した時、一皮むける    小山靖男

アマは武宮宇宙流を手本として覚えるのが良い      白石 裕

敵の急所は我が急所          丸山富治

基本を完全に勉強する         木下敬章

碁は碁打ちだけのもんじゃて    大井萬兵衛

碁を好きになることだ          菊池康郎

良い碁の模倣から始めたらよい    南 和昭

布石などは不要。石の自在な動きを知る    岡本良英

碁は仲間があってこその碁だ     高野圭介



 




『高野式車懸かり
布石』

初登場!

実戦譜


意識して、
車懸かりで、
打ち切りました。


やや

打ち過ぎですが、
アマの碁は

打ち惜しんで
負けるよりも、
打ち過ぎて
負ける方が
ズーと良いと
思っています。

切って
攻めて
棄てて
屍を乗り越えて
振り向かないで
新手を繰り出し
攻めて
棄てて
打ちました。


 

循環攻撃法「車懸かりの戦法」

・・・2010年を席捲する囲碁布石・・・七段構え車懸かり戦術提唱・・・



       


白 高野圭介 vs 先 安部雅章
             黒5.5目コミ出し

200手止め以下略 白中押し勝ち
サンサン棋院対局 2009年12月30日

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