循環攻撃法「車懸かりの戦法」

・・・2010年の自分式囲碁布石戦術提唱・・・


      

                                                           高野圭介

『車懸の戦法』
上杉軍は動き始めた。何やらグルグルと回っているようである。
信玄がうめくように言った。

「『車懸の戦法』だ」

車懸(車掛)の戦法」とは、軍勢を車輪が回転するようにグルグル移動させながら
常に新手を繰り出しながら絶え間なく猛攻を繰り返すという
、世にも恐ろしい
循環攻撃法攻撃型の陣立である。

『鶴翼の陣』 
信玄は軍配を横に振った。
「陣立を『鶴翼の陣』に変更する! 急げ! 信繁は左翼へ! 十二段に構えるのだっ!」
「は!」
鶴翼の陣」とは、鶴が翼を広げたときのように横に長い陣形である。
つまり、敵軍の攻撃をかわして包み込もうとする、守備型の陣形といえよう。

『七段構えの戦法』
真之は日本海海戦において昼と夜と新手の軍を順繰りに繰り出して、
敵を殲滅する
「七段構えの戦法」を樹てます。

これは
信長の三段構えの鉄砲隊の陣形も同じで、
「車懸かりの戦法」を応用したものでもある。

『 循環攻撃法』
真之の「七段構えの戦法」は順撃法の一種にして
比較的有利なる戦法は、
循環攻撃法である。

この法に依るときは攻撃部隊循環交代するが故に、
各部隊十分に其戦闘力を発揮し、攻撃を終りたる部隊は暫く休憩して、
鋭気を養ひ且つ戦闘の被害等を復旧し得るの利あるのみならず、
敵に対する攻撃を間断なからしめ、
遂に我が連続の攻撃に耐へざらしむるに至る。

『車懸かりの碁形』
私は碁の「
車懸かりの碁形」を考えてみた。

終始ゲリラ作戦専門では、作戦の立てようがない。

まず、陣形を作ることから始まる。
手順としては、攻め手を休まさない。
守りを固めた新手を投入しながら、
追っかけ突っかけ攻めを繰り出す。

長短を言えば、
無策のバラバラ陣形には無性に有効だが、
泣き所は、相手の陣形が
「鶴翼の陣」が天敵で、通用しにくいことだ。


 臨場作戦としては、
弱い石を探して、手抜きして先着する。切って切って切りまくる。
殺し屋・加藤正夫は、普通切れないところを、切っていった

そして、
包み込んで、痛めつけて、寸毫も休む間もない攻撃!
これが恐るべき循環攻撃法「車懸かりの戦法」



『高野式車懸かり



七段構え構想
戦術的布石』



相手の車懸かりを避けて、自分が車懸かりの第1歩・・・9子局布石



 

相手の車懸かりを避けて、自分の車懸かり構想・・・先番の布石

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