瀬戸のヨット遊び


須磨のヨットハーバーから明石大橋へ



                                          高野圭介



 
西光 宏さんの愛艇「楽水」が防波堤を廻るやそこは瀬戸内海の海。
今世紀最大の台風がすでに沖縄まで来ているというから、波は通常の3倍ぐらいというから、
ローリングはしないが、波が高い分、ピッチングはそこそこある。

「酔いそうですか?」と聞かれたが、全然その気配も無く、
終いまで一番怖れていた酔いのことは忘れていた。

                                        高野圭介


 

 
 出帆前、走行中と、二人のベテランは何とも忙しい。
 特に注意すべきは「風の向き」である。風に向かって、一直線には進めない。

そこそこの風向き角度をつけると、帆がピンと張って、舟全体に活気が生じてくる。

メインセルは閉じたままであったから、船足は鈍いということだった。
したがって、今回はエンジンの力も補助しないと、存分には走れない。


 


 ターンの時も高麗鼠のように忙しい。
つまり、帆を止めて、左右張り替えるのだが、一定の手順が要る。


 


 

 
 突然、エンジンの辺りから異様な音が聞こえ始めた。トラブル発生!

排ガスの色もオカシイ。どうもラジエーターが不調のようである。
 ヨットのラジエーターは海水で用を為しているとか。
不運にも風が凪いで、帆が垂れ下がってしまった。

 緊急の策として、僚船を呼んで牽引を頼むこととなった。
 こういった緊急の事態は付きものとまでは言わなくても、しばしばとか。




 


 


 
 予定を30分ばかり遅れて、無事湾内に入ってきた。

 帰りに、スポーツアカデミィのプールと風呂で今日一日の終了の行事も済ませた。