ペア碁決勝戦

注:四つの山の一つ

アルカン碁リンピック・・・第一日、10月21日夜


ペア碁の表彰


                                             高野圭介





 家元重孝7段・今井靖文5段  vs  先 赤田徳子1級・高野圭介8段

持ち時間15分 白逆コミ6目半

125手完 黒7目半勝ち


ペア碁は碁吉会の華である。

男女打ちつなぎ、四人で一局の碁を創作する。
華やかで、艶やかで、盤上も和む。
一方、責任があるから、深刻であり、厳しさもいや増してくる。

 






 

 





 



私は二子の手合いかなと、思っていた。
計算すると、目一杯の先番。逆コミもいっぱいの6.5目。
碁にならないかな・・・…と言うのが本音だった。

本局、徳子さんの活躍が素晴らしい。
変な手、嫌な手というものが一つもない。
とりわけ、黒29コウ立ては秀逸!お見事であった。
 
徳子さんは「少なくとも2段ある」とは今井さんの評価だった。

本局最大の危機は右上隅の死活。
黒79ホウリコミで、活きが確かめられて、安堵と共に勝ちが確定した。

結果は盤面一目残し、コミ入れて7.5目だった。
不思議と、今まで私が徳子さんと組んで負けたことがない。

                                     高野圭介