千両曲り効果

      

経済対策「千円効果」の実体に迫る

                                                       高野圭介


  

ETCの1000円策

世に「千円効果」という。


日本中が氷室に閉じこめられたように沈静化している。
 その氷解の起爆剤として、ETCの1000円策が実施された。

早々であるが、車が動き出した。人が動き出した。金が動き出した。
嬉しいことである。

世に「千円効果」という。


 つぶさに観察すると、なべて小型車が繰り出している。
アベックか家族づれ。子供同伴が何ともいじらしい。
おかげで高速道路のサービス・エリアは大賑ぎあいとか。

でも、大型車がほとんど無いのが特徴。
つまり、一般大衆の行動に大いに力が与りそうだ。

「千両曲り効果」



 
千は千の風・千姫・千羽鶴・千両役者・・数え切れないくらい多いことだ。

 
あった!碁にも「千両曲り」があった。
 相手に車の後押しをさせておいて、グジュと曲げ付けるというもの。

鋼材にL鋼というのがある。強度は抜群。
碁でもL鋼ともなれば板から千両曲りへ。
これが好形中の好形で、「千両曲り効果」は期待に応えられるだろう。

 ところが、同じ形でも、隙隙を曲げたら、空き三角で、悪形の最たるもの。
ちょっとしたことが、天国と地獄を分ける。


千円効果が囲碁界にも?




 ひょっと、千円効果が囲碁界にやってこないか?と考えた。

 碁会所がサラリーマンの自宅への帰路、千円札を握って、
碁会所に入り浸って、碁敵と時の経つのを忘れたものだ。

 今は家庭第一と、愛する家庭へまっしぐら。
その違いが、今では夕方5時になると碁会所はガラガラ。
千円の問題だけではないらしい。

 なるほど、インターネット囲碁対局効果で、この傾向は続くかな?