AlphaGo VS イセドル(第4戦)
(最強人工頭脳  vs  最強棋士)

感想 一縷の希望 (リンク) ワリコミは成立していなかった?




村上 深


村上深のブログより抜粋して、無断で転記させて戴いた。
村上深さんの研究は私には出来っこないが、何かあるかも、とは感じていた。
公表して提示されてみると、さすが!深い研究で、と感嘆したからである。

アルファ碁が正しく応じておれば、アルファ碁はなお有利だっった・・井山裕太

                                   高野圭介

 

全五局を通じての張治勲の感想である。

唯一ヒトの勝った本局でも、全然ダメ。たまたま勝っただけじゃないか!と断言している。
碁の内容、勝敗の帰趨、諸々のことは私には感じても本当のところは分からない。

やはりそうだったのだろうか。それがほんとうである。  高野感想








互先 アルファ碁 vs 先番 イ・セドル
              7.5目黒コミ出し




上の本譜・白78について


図1

神手、あるいは鬼手と呼ばれるもの








図2

(凡人の考える読み筋 その1・・・白成功)


図3

(凡人の考える読み筋 その2・・・白失敗)








図4

(実戦 黒81の派生形①・・・白成功)


 図5-1

(黒83でここに守ったら・・・?)









図5-2

(白失敗)


図5-3

(白不十分)








図5-4

(白成功)


 図6-1

(黒79でここに受けたら・・・?)









図6-2

(黒最強の抵抗。図3に似ているが、
黒1の場所が1路左にズレている)


 図6-3

(策動)









図6-4-1

(黒抵抗の結果・・・白成功)

図6-4-2

(黒抵抗の結果・・・白失敗)


 


図6-3のキリ、あるいはそれ以前の手順で他に
白にとって良いルートがあるのでしょうか。 
俺には見つけられませんでした。

もし、
本当は手が生じていないのであれば、白78は唯一地中に活を見出した神手ではなく、
AlphaGoのミスを誘った鬼手という意味になります。

いずれにしても、AlphaGoは手どころで間違え、
白78の時点での最善図を逃していることはまぎれもない事実です。
イ・セドルさんの一念が天に通じた、ということでしょう。

白78のワリコミの神秘性はいささかも減じませんが、
真実を知りたいな。

                                 村上 深 記

 
AI を狂わした妙手

芮ノイ九段によると「黒79から以下のような進行で黒がやれたのでは!」と。
更なる研究を待ちたい・・・と付加している。

                    芮ノイ九段説  週間碁 2016年3月28日より






井山説です。
 
第4局では李九段が渾身(こんしん)の勝負手を放ったが、
正しく応じていれば、まだアルファ碁の方がよかった。

ただ、李九段の勝負手を境に精度が落ちたのは事実。

                     井山裕太 識・・・ブログより