大英博物館の文物



ヘラクレス 両面式のカメオ
                                     2015年12月8日

                                       高野圭介

大英博物館展
大英博物館展に行った。展示品の中に「ヘラクレスのカメオ」を見付けた。





ロンドンの大英博物館にはいろんな思い出がある。

英国周遊一ヶ月
愚息・雅永のイギリス生活に便乗しての滞在であったから、
1988年夏の一ヶ月半ぐらい居ただろう。



ロンドンに半月、イギリス周遊一ヶ月。悠々の日々だった。
最初に万一に備え、リーゼントストリートにある日本の運輸省の出先機関と
兵庫相互銀行のロンドン・出先機関を訪ねて、
駆け込み寺をお願いしてから、単独行動に移った。

ロンドンの博物館
ロンドンでは大英博物館・ナショナルギャラリー・アルバート博物館・
テート博物館・蝋人形館などを巡った。

蝋人形館では日本の部屋に、横綱:千代の富士関の
均整の取れた土俵入りの人形があった。未だ千代の富士現役の時で、
1991年に引退する3年前のことである。

今にして思えば、ウインブルドンテニス博物館に行かなかったのを残念に思う。
当時、ウインブルドンテニス観戦チケットはプレミアム付きで10万円ぐらいだった。


大英博物館




Rosetta Stone


今回は都合三回訪れた大英博物館(British Museum)の思い出に浸りたい。

大英博物館は広い。どこをどう回るのか、見当も付かない。
日本人のツアーがやって来る。入り口から、そのツアーにくっついて
解説を聞きながら回った。いつも同じ箇所とは限らない。便利だった。



大英博物館の強烈な記憶に、ロゼッタストーンが入り口真っ正面に立っていて、
何の囲いも無く、手の触れる場所であったのにビックリしたものだ。

世界の文物
私にはウルのスタンダード・パルテノン神殿破風が関心事の印象だ。



もちろんエジブトを始め、
古今東西の美術品や書籍や略奪品でぎっしり詰まっている。

 世界から蒐集した経緯からして「泥棒博物館」と皮肉られることも
あるいは略奪品まがいのそしりも無いわけでは無いが、もし、
ここに蒐集されていなかったら、四散していたかもと、称賛の声も高い。

南方熊楠
大英博物館といえば、南方熊楠。
熊楠はキノコの研究で、キューバからロンドンに来て、
大英博物館に出入りして、キノコの研究を続けたという。



気骨があって、日本を悪く言う者がおれば、食って掛かって喧嘩したとか。
ふるさと和歌山は田辺に帰ってからは彼の博学で天皇にご進講したり、
熊野の神社合祀反対問題にまつわり、山中の自然破壊に抗議したのでも有名。