進化・進化・進化

                                             高野圭介




嬉しいニュース


嬉しいニュースだ

日本、400リレーで銅 トラック男子、史上初のメダル 。

北京五輪第15日の22日、陸上の男子400メートルリレー決勝で、
日本(塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治)は38秒15をマークし、
銅メダルを獲得した。
五輪のトラック種目でのメダル獲得は男子では史上初。

100メートル、200メートルで2冠のウサイン・ボルトらを擁するジャマイカ
37秒10の世界新記録で優勝した。2位はトリニダード・トバゴ

テレビでは、1972年生まれの朝原は疲労を取るために
下半身を氷水に浸して準備したいう。

一人一人の100bを走る実力は到底及ばない。
しかし、バトンタッチの妙が支え、こういう必死の努力が掴んだ結果だ。

勝つための進化に、想像を超えた努力に驚きだ。

けなげなニュース
けなげなニュースもある。

テレビに流れたパラリンピックに纏わる話だ。

勝つことが一番の目標なのだけど、
自分は実力がないので出られない。

一緒にやっている上手な友人がの力が出るのがとても嬉しい」。



チャンスは
2度ない


折しも、
「チャンスが2度あると思うな!

という活字が眼に飛び込んできた。

『15の問題・井山裕太』・・・チャンスが2度あると思うな!

『囲碁研究』2008年9月号p.19.





進化を遂げて

生まれる

新型の定石



碁はロングランのゲームである。

しかしその長道中にも、手筋一閃、一瞬の構想の崩れ、
などの瞬間に決まることもざらである。

一般に、定型化された隅の石の動きの中に、
定石と呼ばれるパターンがある。

それが、年々歳々新しい息吹を得て、
進化を遂げているものが随所に目立つ。

つまり、
昨日の定石は、定まった定石でなくて、
新型の定石に進化してくる。


天下の定石さえそうだ。局面が変わると、
定石の概念さえ通じないことがある。

これとても、
チャンスとは「勝つチャンス!」
「勝たなければ負けるのだ。どうしても勝て!」と、

数多の棋士が命を削って、
努力を重ねた末、進化を重ねた結晶なのだ。