遠心力・求心力 重力も慣性も離合集散も 高野圭介 |
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二眼で遠近を | 友人が白内障の手術をした。片眼の生活の最中だ。 遠近が分からないので怖い!不便だと言う。 確かに、わずか10㎝にも足りないような眼と眼の間が測量の起点となって、 100meterや200meter先のものでも、いつも距離を測っているのだ。 そりゃ、地球のどこか1万㎞も離れた二点のところから、 観測で、宇宙の彼方の星の測量が出来るのの頷ける。 それより、生きとし生ける生物の殆どがこの両眼で以て狩りをし、 敵から逃れ、命を保っている。この凄い現実に驚愕している。 |
自転車のペダル | 遠心力について、驚くような発見! 私は1997年の阪神大地震以来、 自動車を捨て、自転車も捨てて、歩きだけの生活に終始してきた。 それがテニスを再開したことから、自転車に乗る必要を迫られて、再開した。 十数年もの間、乗らなかった自転車のバランスがなかなか上手く取れない。 両手を放して乗りこなしたり、何分間もジーッと止まったり、それはそれは 昔はサーカスでも出来そうな器用な乗り方であったのに、今はまるで初心者。 これには驚いた。 |
車輪の遠心力 | ペダルを左足でグッと踏み込むと、 自転車は生き物のようにシャンと立って走り出す。 つまり、瞬間に遠心力が働いて、もう倒れない。 ふと、思い当たることがあった。 家事炊事に携わらなくとも、 プールの上がり口で、遠心分離機でパンツを脱水する。すぐ半乾き。 これとても何でも無いことだが、やはり強烈だ。 テニスでもゴルフでも、フォロスルーという慣性が球を飛ばしている。 クロールでも同じこと。片足の沈まない間に、次の片足を出していくようだ。 この遠心力、遠心分離機、急に止まれない慣性。 百も承知してるのに、今更ながら驚いている。 |
人の求心力 | 遠心力もさることながら、その逆の求心力。 彗星が落ちてきたりするような重力も求心力であろうが、 人間の心をグッと引き寄せる求心力は又、凄い。政治家、経営者を見ていると、 人の心を引き寄せるオーラを発している人の素晴らしいこと。 企業にとっての遠心力・求心力はその根本にある企業の人材とか 知的資産の質量が発散し、集約するというのではないだようか。 |
一緒に碁を囲もう | 碁吉会そのものが参加する大勢の人達の遠心力・求心力で保っているように思う。 年々歳々加齢を重ねて、哀しいかな、いよいよ手薄になってきた。 それでも「一緒に碁を囲もう」を合い言葉にその都度、 サラリと離合集散を繰り返す。嬉しいことだ。 |