夫婦別性を思う

中国と日本の文化の違いから


                                     高野圭介

外国人専用ホテル   
昨今、夫婦別姓問題で紙上を賑やかしている。
中国は成都でのひとつの思い出話。

中国で、兌換券の終わり頃といえば1990年代だったと思うが、
中国人の棋士・邱継紅と二人で広い中国を歩いた。



たまたま、四川省は成都でホテルに泊まった。
今はそうなっているか分からないが、
当時は外国人は外国人専用ホテルしか泊まれない。
私は中国人主導で動いているから、中国人のホテルに泊まった。

「結婚証明書」  
受付で何か揉めている。聞けば、中国人夫婦が
「結婚証明書」を持参していないから、同室に泊まれないというのだ。

中国人は身分証明書(国内のパスポート)をいつも携行しているが、
夫婦別姓であるから、驚いたことに性に殊の外厳しくて、
同室不可で、うまく泊まれない。

それがどう決着したか知らないが、日本とは違う。



とはいえ、日本で夫婦別性が認められた場合、
「ツレコミホテル」で、結婚証明書が要るとは言わないだろうが。

文明と文化  
文化って分かっているようでも、一口に表現しにくい言葉だ。

文化:カルチュアとは、人間の生活様式の全体。
人類がみずからの手で築き上げてきた有形・無形の成果の総体。
それぞれの民族・地域・社会に固有の文化があり、学習によって
伝習されるとともに、相互の交流によって発展してきた。

但し、文明とは区別されている。
文明とは哲学・芸術・科学・宗教などの精神的活動、およびその所産。
物質的所産は文明とよび、文化と区別される。

中国の葬儀


私の親友:唐騰さんのご尊父が逝かれた。
聞けば、病院から焼き場へ直行である。
一般には一年の忌明けも何も無いようである。

つまり、中国の孔子廟は如何なる政変にも守られてきたが、
孔子の儒教は中国には今は存在しません。
道徳はもちろん、宗教の一部でも無いようで、私には謎です。

唐騰さんの遺産相続は日本とほぼ同じで、
兄妹全員で平等に分配するようである。