クレージーなコンピューター囲碁

囲碁梁山泊2014白秋号 p44を読んで



                               
 高野圭介

コンピューター碁  
2014年のコンピューター囲碁の世界はトップ三者の争うという。
ZEN(天頂の囲碁)、クレージー・ストーン(CS)と銀星囲碁(GG)である。



それぞれの国籍は、ZENは日本、CSはフランス、GGは北朝鮮。
実力のほどはそれぞれの長短があって、甲乙付け難い状況と聞く。

碁もZENで

私は決して国粋主義者ではないが、日本びいきである。
大相撲でも、テニス、野球、サッカー、スケートやプロレスでも、
日本が勝ったら小躍りして嬉しい。逆に負けると,私自身の身体が痛い。

いわんや囲碁に於いておや。
国際戦で、井山が勝ち、一力が勝ち、村川が勝ったら乾杯だ。
簡単に全滅しようものなら、日本人の資質を問われているようで、
私自身の気が滅入る。



だから、コンピューター囲碁は日本製のZENで打っている。

Go Crazy


クレージー・ストーン(CS)の名前が気に入っている。
日本では「最強の囲碁」で市販されているソフトである。

クレージーは「気が狂ったように夢中になる」で、
単なる「狂」ではない。

アップルの創業者・S・ジョブスが
「Stay hungry Stay crary」と訴えた。

ある学者が「そのアイディアはクレージーだが、
まだ充分にクレージーで無い」
と、後進の指導に口癖のように言ったとか。

そうなんだ。クレージーは夢中と言うことなんだ。

碁吉会 
私が主宰している碁吉会の英名が「Go Crazy Gathering」で、
親近感を覚えるのだ。

碁吉会は碁を打つこともだが、碁の周辺も考え、碁の環境の中で、
棋理に浸り、碁と友となり、碁に親しもうという会だ。

1990年創立当初は「碁キチ会」で発足した。それが碁きち会と改名していた。
ところが、碁吉会顧問の家田隆二当時関西棋院棋士会長から異な事を聞いた。

「読売新聞からクレームが出て、
家田先生が顧問をしている碁きち会は
差別用語の{きち=狂}で、社会問題になるかも知れない。
そのとき、棋士会長は問題があるかも知れない。
また、関西棋院に災いが及ぶかな?」


井原嗣治副会長は喝破した。
「碁吉会は凄いなぁ、社会にもれだけ認められた証拠だ」と。

そして、「碁吉会」と改名した。

銀星囲碁  
銀星囲碁の名前は将碁友の会で対局して初めて知った。
将碁さんが一人一局の限定付きで公開対局となったものだ。

互先  銀星囲碁  vs  先番 高野圭介
               6.5目コミ出し

207手以下略 白1.5目勝ち