碁は石の命を先導に

                                                   高野圭介

「布石」とは 
「布石」とは
全局的な見通しのもと、自分の見通しを作るために打つ序盤の手のこと。

だだ、相手のあることだから、思ったようにはならない。
でも、自分の碁のスタイルでは、絶対にこのような碁にはならない。
そういうことはある。

               「勝利は10%から積み上げる」張羽著 p109

 実戦に役立つ力


そして、張羽は碁の実戦に役立つ力の養成方法として、次の3つを上げています。

1.ヨミを正確に早くするためのトレーニング。

2.状況を的確に判断するための計算トレーニング。

3.自分スタイルの布石の勉強

碁の物差し 
 私はアマとして、
もっと基本に返って、3つの大切な碁の物差しを思っています。

1.自分流の布石(高中国流)を学習し、身につけること。

2.相手の弱いところ。自分の弱いところを探して打つ。

3.自分の石は繋いで、相手の石は切ること。

碁の哲理 
  厚みを重視するのと、スピードを上げるのとは、
自由と平等の程度の矛盾した関係にあって、

厚みは手厚く打つ。スピードは軽い石。
これしか無いという、囲碁二律背反の哲理でしょう。



老いては石に従え 
 盤上に残っている石は、しっかり取られているような石でも、
どの石も全部がぜんぶ「石の命」が宿っているとは、その昔、聞いた話。

 さもありなん。老いては石に従えだ。

 一個の石が
「こうしたい!」と叫んでいる声が聞こえてくるようだし、
石の先導に引かれて碁が流れていくようなときは、
(ヨミやカンを超えて)自然体で石に任すこともあるようだ。