碁の喜びと取り組み

                                                高野圭介


渡辺喜美

「みんなの党」


2009年の衆議院選挙に際して、自公対民主の二大政党の対立の狭間を縫うて、
第三極政党を目する渡辺喜美元行政改革担当相
「みんなの党」という規模の小さな党の船出について新聞に報道された。

「覚悟のある人が非常に少なかった。
頭で分かっていても、体が付いていかない人もいた。」

と、少々思惑が外れたことへの不満がにじんだ.


塩川正十郎

美味し過ぎる職業


バンキシャ塩爺問題発言など、時折問題を巻き起こす塩川正十郎が、
過日の座談の中でいみじくも言った。

「だいたい政治家にほ待遇が良すぎるのです。美味し過ぎる職業なのです」と。

保守的な考え
覚悟のない人とは、自分の主義主張・信条に基づいて行動を起こすべきものながら、
待遇の良すぎる政治家のバッチに固執する余り、危険の伴うかも知れないことは出来ない。

つまり、変化を求めず、保守的な考えに堕ちいってしまう
覚悟の出来ない人達・・・・

さすがの渡辺喜美の思惑もこの辺りで外れたのでは。


行動を起こす

4つのパターン 

 
さて、行動を起こすのに、4つのパターンがある。

1.分かって、断固と行う。
2.分かっていても、出来ない。
3.分からなくてもいい、行う。
4.分からないから、出来ない。


堀田陽三九段



神戸囲碁倶楽部
にて
碁の指導のこと

 

今日、堀田陽三九段に「碁の指導のこと」のお話を聞いた。

「子どもの碁に対する時間は長く、深い理解の可能性がある。

一方、大人の場合は、もう時間に限界があり、
理解にもどこまでも深くと言うわけにはいかない。

かと言って、
碁には中毒症状にも似た面白さがあって、
子どもには教育上手放しは出来ない。

一方、大人には、理解を深めるというより、時間の限界からすると、
面白さいっぱいの碁こそ、
囲碁三昧の極楽の世界という至高の時間である。」

新世界に挑戦 !
とはいえ、思うに、
碁に親しむ以上、
よりよき理解とより高き棋力を求めることは万人の望むところである。

当人にとって、碁に対する姿勢は
ただ、面白可笑しく打つだけで満足出来るものではない。
碁を打つ限りロリ深く理解し、より強く打てるようになりたい。

確立した囲碁哲学に則って、限られた時間に中で、
自己否定という健気な行動を起こすにはやはり覚悟が要る。

自己の否定の上に立って、今の碁をアウフヘーベンする。
新世界に挑戦!だ.。

スタンスを確立
その態度には政治家と同じ4つのパターンがある。

1.分かって、行う。   よう理解出来た。後は実践するのみ
2.分かっていても出来ない。  分かっても、碁が付いてこない。
3.分からなくても行う。    やってみる内に、結果が出るだろう。
4.分からないから出来ない
。  面白可笑しく打てる、このままでいい。

碁がほんとうに面白いのは
棋力が上級・低段の辺りの方じゃないか?
堀田先生と私と、全く合意出来た部分であった。

さて、その覚悟は各人それぞれのものである。

自分の信条・スタンスを確立し
あわてず、たじろがず、継続して盤に向かおうではないか。