下手でも続けよう

Continue ! Never stop even HETA

                                 
  高野圭介

加齢変化  
先日、声がオカシイと思って、耳鼻咽喉科に行きました。
私の声を聞くなり、すぐ、「その声は何もありません。折角ですから調べましょう」
その結果は「加齢変化というもので、ポリープも癌も何もありません」
問題ないそうですが、私には大きな問題です。



身体中の筋肉、関節、その他、耳、眼、その他あちこちが、
この加齢変化に参加していて、どこかで拍車がかかりそうな気配です。

クラゲ泳ぎの元祖  
 とんと身体が動かなくなってきた。テニスして球が飛ばない。
肩も手首も力が抜けている。これが眼に見えて一番キツイ。

        

 そりゃ、身体の取り回しは以前からゆっくりしてきたし、
以前から走るというようなことは無縁となっている。
水泳でクロールが皆さまの平泳ぎより遅く、石飛肇アスリートの3分の1。
昨今、クラゲ泳ぎの元祖になると鋭意独り研修に取り組んでいる。

加齢のスピード  
 私に不整脈があるため、
かかりつけの医師・長谷川修先生から屋外スポーツには制限が設けられた。
気温の10℃以下と30℃以上はコートに立つ、又コースに出るのを禁じられた。



 つまり、昨年の11月半ばから3月半ばまで丸々4ヶ月は
ラケットを握ってない。クラブも然りこれがいかん!
その間に衰えた筋肉は少々の筋トレでは追いつかなかった。
哀しいかな、その筋トレが負担にいなって悪化する時もある。
加齢変化のスピードに手の出しようがない。




断念より継続へ




継続は力なり


 私はもうテニスもゴルフも断念して、
皆さまと記念写真を撮って、お別れせねばと腹を決めていた。

その折りである。
「下手でも良いから続けることですよ。」と医者はおっしゃった。

 
              

 
下手でも続けよう

 
 私は眼から鱗。「下手でも続けよう。」と思った途端、
「下手でも受け容れてくれる友達が居る」凄いことだなぁ!と嬉しく思い、
永く続けられれば、倖せと目の前がパッと薔薇色に染まった。

さあ、下手と親しくならねばなど自分でほくそ笑む。

 
         

 
下手と上手

 
 下手と上手のあいだを考えた。

 碁には級段があって、棋力の差を付けている。
私の子どもたちは「碁には段も級も無いと思う。
あるのは下手と上手だけだ」と言っていた


こんど、そのほんとの下手に入るのだが、
上手と言っても又、上手の中の下手も居るわけ」で、
まあ、達観するより仕方が無い。

「上手は下手の手本なり、下手は上手の手本なり」  世阿弥。


続けるにも、断絶を迫られるものがある。
筋トレも脳みそには神通力が届かない。体力の低下即脳力の低下だろう。
そんなことでは済まない。時間切れという存在そのものだ。

下手上手などグレードの高低など言っている場合でも無さそうだ。
出来る間だけでも続けなきゃ。