人の知恵・軟骨との格闘

理解力、想像力、判断力の三ッの力

                                       高野圭介

羽田回医師
医者の碁会が年2回ある。

一つは「保険医囲碁大会」で、もう一つは「関西医師会碁会」で、
共に歯科医(三男・雅彰)の家族なるが故に参加している。

私にとってはオアシス。

今年も「保険医囲碁大会」にいそいそと出掛けた。
今は最も親しい碁友となった羽田回医師との会話が楽しみの一つだ。

 軟骨の会話


「先生、
私の左の足指に軟骨が出てきて、熱を持って腫れたり
痛かったりして困っています。これはどうなりますか?」

「それはそれは、
親指の付け根に軟骨が・・・これは加齢の勲章です。
しかも、歳に似ず、運動のやり過ぎという褒章です。」

「それは嬉しいことですが、後々治っていきますか?」

「軟骨はレーザーで切り取るとか、何かしないとそのままです。
しかし、人間の身体って良く出来ていまして、
適当に対応してくれます。」


「ほほう・・・」

「人の知恵には理解力、想像力、判断力と三ッあって、
巧くいくのですが、頭脳の智恵って凄いですね。」

 
智恵の身体 


そう言うと、痛むときでも、急に楽になることがあった。
何だろう・・と見ると、左の親指だけグッと立てて、
痛む箇所を保護しているではないか。

不思議なことに、
何でも無い右の親指も立てている。左右同じ動きだ。

やがて、それも時間と共に腫れや熱も引いて、
チクチク程度の痛みに変ってきている。

知恵を持つはずのない筋肉が考えているような錯覚さえ
思わせるような働きをする不思議な人間の身体!


 囲碁の智恵



智恵を出して、囲碁を打つ

「囲碁格言」大阪府保険医協会文化部編より

                         高野圭介編

理解力
 着手決定基準は石の強弱と大きさ

想像力
相手の急所は味方の急所

判断力
 碁の力は局面評価能力とヨミの力


人の知恵としての理解力、想像力、判断力との三ッは囲碁にも表れます。
ただ、石を持つと別人のように順序よく働かなくなる。困ったもんだ。