ほどほど、ほどほど

                                           高野圭介

地獄から天国へ  
昨日、ゴルフに行った。2014年10月1日に腰痛を熾してから四カ月ぶりである。



座骨神経痛と言われ。それが不治の病と聞いて、人生の乾燥生活を覚悟した
当時のことを振り返ると地獄から天国へ、夢のような今昔の感を覚えている。

スポーツの身体
   

ところが、テニスの時、俊敏な動きが封じられて、薄々感じていたが、
身体全体のスポーツの筋肉がどこかに消え失せているのを感じていた。

ゴルフでも球が打てないのである。
動きのない体幹からはスイートポイントが掴めない。瞬発力がない。
初速が出ない。打った球が死んでいる。もうゴルフで無くてコルフだ。

全身の筋肉改造中
歪みなりのゴルフ、テニスなど困ったことだと、そらの直人先生に話したら、
「筋肉に頼って打つということが間違いで、足で打つ」のだそうだ。

今の私にとって、全身の筋肉改造中なのだそうである。
それは、「新しい筋肉を使って動く」自分を作っているのだそうだ。
やがて、肉体改造の後は、前とは違った身体で出来るようになるとか。

老齢向きのやり方
ただ、加齢のため、以前の打ち方でなく、
老齢向きのやり方を工夫せねばならないらしい。
他に、クラブ・ラケットなど、道具類も見直す必要があるかも知れない、
と注釈もついた。 何とか考えて、復活を願うのみ。



人生の黄金時代は老いて行く将来にあり、
過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず。

                              林語堂


すべては程度もん  
ストレッチやリハビリにしても、毎日の鍛錬の仕方にしても、
今の取り組みが決して急ぎすぎないように、
ほどほどに取り組むのが一番と釘を刺された。
やり過ぎると、次を痛める。すべては程度もん。

急ぎすぎてろくなことはない。過ぎたるは及ばざるがごとしというやつ。

ほどほどに


このほどほどというのが実は憎いほど素晴らしいことなんで、
加齢であろうが何であろうと、どんなジャンルであろうと、遵守すべきことなのだ。

一途にとことんやらないと気が済まない。困ったことだ。
ええ加減で済ますとなると自分で無くなる。それが怖い。

宴会と同じように、人生からも飲みすぎもせず、
喉が乾きもしないうちに立ち去ることが一番良い。

                           アリストテレス