補聴器に慣れる 初回の点検

                          高野圭介

機能の低下
耳点検の初回。

耳の構造と機能。その機能の低下とその機能を補完するのが補聴器。
 本日は補聴器に慣れるにつれて設定を変えていく作業だ。

 あんなごく小型の機器に小型ICが組み込まれていて、
耳穴にキチッと居座っているのだが、まずはその役割の説明があった。

 


音感難聴
耳の構造、入り口辺りは、伝音部で、主として音の増幅の機能。

耳の奥の蝸牛付近は耳と伝達先の脳へのパイプ:感音部で、
聴神経を通って、音を聞き分けるというか、音の音質を司るのである。

補聴器はこの二つを混合して機能するのだが、
音の高低は普通だが、補聴器のグレードの高さは感音部にある。
より自然に近い音質で、音、声を脳に送れるように改善が進んでいる。

一口に言って、表現するのは困難ではあるが、
幸い、日にち毎日、あちこちが改善されているのが分かる。

 やや甲高い質
私の場合、特に、高い音に難聴と言えるということだ。
調節した結果、先生の声がよりやや甲高い質に変わった。

特に、金属同士、磁器同士のカチカチという擦れる音に耐えられるか
この点が一番の問題であるようだ。


より高い音が聞こえかけたため、音の範囲がグンと広くなった。
電車の走るレールの軋む音が増幅されてきている。