囲碁も英語も世界を覆う

・・・英語の公用化と同様、囲碁も世界を覆う・・・

                                                               高野圭介

中国石油
もう、7〜8年も前のことだが、中国での私との会話である。

「僕は中国石油を首になるんだ」
「何で?」
「全員解雇して、英語の出来る社員ばかりにして・・・一から出直す」
「お陰で、自分は残ったけど」

中国の多くの大学は英語の学習には力を入れていて、
英語の読む聞く書く話すの4部門の試験がパスしないと、落第!
こうして、会社企業のグローバリゼーションが推進される。
と、同時に、英語も。

日本企業
日本企業が英語を公用語にしたケースは、カルロス・ゴーン氏を社長に迎えた日産自動車などがあるが、
日本人がトップの会社では楽天など極めて限られている。武田製薬も全社的でなくても、推進されていると聞く。

ユニクロ
カジュアル衣料のユニクロは2010年6月23日、
2012年3月から社内の公用語を英語にする方針を明らかにした。

日本のオフィスも含めて、幹部による会議や文書は基本的に英語とする。
海外展開を加速させており、グローバル化に対応した方針という。

「TOEIC」
具体的なテストのやり方は、国際英語能力テスト「TOEIC」で700点以上の取得を求めるのもある。
「TOEIC」はTest of English for International Communication、通称「TOEIC(トーイック)」)は、
英語を母語としない者を対象とした、英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験である。

小渕恵三  
そもそも、
英語の第二公用語化とは、時の内閣総理大臣・小渕恵三の私的諮問機関『「21世紀日本の構想」懇談会』が
21世紀日本の構想のなかで示した言語計画で、英語を日本の第2公用語とする構想のこと。

あくまで構想段階であり、実現不可能ではあろうが、現実に国際共通言語の一番手として機能している英語を
"公用語"と位置づけることで、その習得・利用を促したことは意義がある。

英語と囲碁 
英語の読み書きから会話の世界へは経済の実務問題、インターネット問題など、
国境を越えた人類の生活の中で、今や共通の言葉であるからだ。

その点、
囲碁には初めから国境がない。初めからエスペラント語である。

どんな宗教も、思想もバリアフリーの世界である。実力も年々標準化されてきている。

世界アマ

世界アマ、韓国が優勝、日本代表は8位


中国杭州市で5月26〜29日に開催された第31回世界アマチュア囲碁選手権戦の成績

順位
選手

国籍 成績
第1位
宋弘錫アマ7段(22)
韓国 8勝0敗
第2位
王深アマ7段(17)
中国 7勝1敗
第3位
趙大元アマ7段(22)
朝鮮 6勝2敗
第4位
陳乃申アマ6段(16)
香港 6勝2敗
第5位
Silt Onfrejアマ6段(23)
チェコ 6勝2敗
第6位
陳正勲アマ6段(11)
台湾 6勝2敗
第7位
Balogh Palアマ6段(22)
ハンガリー 6勝2敗
第8位
佐藤洋平アマ6段(29)
日本 6勝2敗


チェコ、ハンガリーはすでに日本を凌駕した。

囲碁という手談がグローバリゼーションして来た証拠であり、囲碁はもう10年もすれば、
いよいよ世界が国境を越えて、オリンピックのように均一されてくるだろう。