邪を考える 高野圭介 |
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邪気と 無邪気 |
子供の寝顔は無邪気なものである。どの子もいい顔をしている。 長じて、大人の世界は邪に犯されてくる。邪心・よこしまな心。邪推も生じる。 風邪は万病の元とも言われる。外部からの邪だ。 内部からの邪も恐ろしい。 邪気とは、風・暑・湿・燥・寒・火の外的邪気と 喜・怒・思・憂・恐の5つの内部邪気があるとされているようだ。 |
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正邪曲直 | 邪気とは、病気などを起こす悪い気のことで、邪に対する正も、 東洋医学では、正気(良い気)が不足し邪気が勝ると病気になると考えているようだ。 正邪曲直という言葉がある。 正しいことと不正なこと、まがったこととまっすぐなことで、善悪、理非などと関連の言葉である。 |
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正気と邪気 | 心の葛藤がその人の許容範囲を超えると、大量の邪気が発生し、 さまざまな障害(例:腰痛、頭痛など)引き金になるとは。 ただ、風邪を引いて、熱が出たら、治療によって、悪い菌も精算してしまい、 体中がすっきりする、という説もある。 正気(良い気)が邪気に変わってしまうのは葛藤が原因。 一般に言うストレスも邪そのものじゃないか? |
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邪か? 孫子の兵法 謀攻篇 |
♪♪邪はこれ正に勝ち難く♪♪・・・、と、歌ったものだ。 邪なるもの、元来一切を排除すべきである。果たして、そのようなことは出来るか? 孫子の兵法に、謀攻篇(戦わずして勝つ)がある。 謀(はかりごと)で勝て!つまり、相手を騙せ!というわけだ。 戦いは騙し合い、碁も騙し合いの意味もあって、邪には間違いない。
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清濁併せ飲む | 正に生き、義を貫くことは最も大切なことだ。 しかし、 正ならばセイセイするという単細胞でなく、邪がウジャウジャする中で、 グニャグニャと清濁併せ飲むことも無ければ生き抜きにくい。 |