敵と味方の急所 高野圭介 |
|||||||||||||||||||||||
敵の急所は 我が急所 |
碁吉会が創立20周年記念に「囲碁金言・名碁録集」水口藤雄編を上梓し、 記念品として、ご参加戴いた方々にお贈りした。 その節、編集に際し、私なりに金言・格言を模索していた。たまたま ご指導に与っている関西棋院棋士・丸山豊治五段がためらわず喝破された。 「私は、後にも先にも{敵の急所は我が急所}これに尽きます。」と。 その急所論が「格言ベスト10」第一席となったのだ。 |
||||||||||||||||||||||
囲碁格言 ベスト10 |
|
||||||||||||||||||||||
厚みについて | 厚みについて私見を述べるならば・・・ 厚みの周辺は敵も味方も軽々と打ってはならない。 つまり、上記の厚みに関する・・2.と3.が同じことを言っているように。 また、 厚みには計算外の不思議な魔力があって、碁は厚く打たねばならないが、 厚みを利用しようと周辺での活用がたいへんで、 何もしないでも後光を射しているような「無用の用的魔力がものを言っている。」 この辺りがとりわけ難しい。 |
||||||||||||||||||||||
中国の格言 |
棋従断処生 |
碁は断にあり | |||||||||||||||||||||
金角銀辺草腹皮 |
一番が隅。二番が辺。中はまぐさ場。 | ||||||||||||||||||||||
韓国の格言 | 妙手と悪手は紙一重 |
||||||||||||||||||||||
相手の地が大きく見えると負け |
|||||||||||||||||||||||
「囲碁金言・ 名碁録集」 水口藤雄編に 記載されている 金言・格言から 三つ |
「碁は勝とうとするものかと思ったら、お前らの碁は負けよう負けようと打っている。 自分の死にかかっている石をほったらかしにして、 向こうの殺せない石を一生懸命に攻めているのがそれだ。」 多聞丸(11歳、後の楠正行) |
||||||||||||||||||||||
「何ごともダメだが、碁だけは妙に強い人がいる。 そういう人間が、万事に賢いくせに碁だけが弱い人に対して、 自分の方が智慧才覚にすぐれていると思い込んだりするのは、 おかしなものである」 吉田兼好(徒然草) |
|||||||||||||||||||||||
「籠もって窮(級)、切って断(段)」 高野圭介(cf:コモキュウカルタ) |