「勝った負けた」と「楽しむ碁」と ・・・我々はそれぞれ囲碁観を持っており、それは侵されない・・ 高野圭介 |
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今、アジア競技大会の模様が報じられている。 「まあ、何と!」というような凄まじい記事にお目にかかった。
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日本の碁の世界 | 勝負の坩堝、日本のプロの世界でも、そこまではいかないだろう。 けれども、結構違和感を感じているようだ。 日本のアマの世界では年中碁会が催される。 いっぱんにはゲームである限り、矢張り勝ち負けが主体である。 |
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碁吉会の碁 | わが碁吉会も碁会の連続で、結構厳しいはずなのだが、 不思議とそういった厳しい雰囲気に馴染めない。 碁の面白い中身に酔うていることが多い。 |
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碁吉会恒例のペア碁で、ある日の対局。 中島美智子さんと組んだ小谷弘春さんの述懐である。 美智子さんが白の三三を四四の星と勘違いして、二二に打ち込んだ。 「仕方ないから、ずーっと付いて打ったが、参ったよ」と、小谷さんの弁である。 これを「アホクサイ」と言うか、「面白い、ワハッハ」と大笑いするか? 碁吉会では「アホクサイ」と思う人はもう二度と来ないかも。 |
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囲碁観発表 | 姫路・書写大会(2000年秋)の時である。 宴会の最中、全員が囲碁観発表をした。 有我さんが「私は勝っても負けても良い。碁を打ってさえ居ればシアワセ!」と言った。 「へー、あなたは負けても面白いか?儂は勝たんと面白うない。やっぱり勝たにゃ」。 「勝たにゃあかん・・・などと言うたって、どちらかは負けるぞ・・」などと、延々と話が続いた。 並み居る碁友共、ヤンヤヤンヤの声援が飛んだ。 ・・・我々はそれぞれ囲碁観を持っており、それは侵されない・・ |