風が吹いたら本屋が儲かる。

2011年7月9日
                                                      高野圭介



ある事象の発生により一見すると
全く関係の無いような思わぬ所・物事に対して影響が出ることがしばしばある。

また、現代ではその論証に用いられる例が突飛である故に
「あり得なくはない因果関係を無理矢理つなげて出来たこじつけの理論・言いぐさ」も散見される。

無理矢理のこじつけが化けて出てくるから怖いんだ。


風が吹いたら

桶屋が儲かる。





風で砂埃が舞い上がる。
その風が目に入り、失明する人が増える。

当時、視覚障害者が就ける職業は
三味線弾きぐらいだと思われていた。
故に、三味線弾きが増える。

三味線に張る革を集めるため、ネコが大量に殺される。
天敵が減ったことによりネズミが大発生する。
ネズミは桶を食害する。

桶の売り上げが上がる。
故に、桶屋が儲かる。



江戸時代の浮世草子
世間学者気質(かたぎ)」より 


風が吹いたら

本屋が儲かる。




風が吹いて放射性物質が飛び散る。
驚く程遠く離れている静岡にも飛んでくる。
静岡茶葉の保証として、税金での支払いが始まる。

原発へのストレステストも始まり、
国より、経済より、人命が大切と、
日本の原発はすべて止まってしまう。

日本の産業は息も絶え絶え、国民も、のたうち回る。
日本保有の$.US も枯渇して、破産国家となってしまう。

行き着くところ、助けを中国に求める。
日本は中国人民帝国に合併され、日本省となる。
日本の公用語が中国普通話となって、
中国語の本がバカ売れし、本屋が儲かる。


講釈師見てきたような嘘を言い。
「速成現代気質」(高野)より