弱者の詭弁・強者の強弁(2)

ごのパラドックス・・・政界から、テニス・囲碁も、他山の石として自戒を



弱者の詭弁・強者の強弁
                                                       高野圭介




「黒白」

陸山会の政治資金規正法違反で検察審査会が2度目のノーを出し、
小沢前幹事長の強制起訴が決まった。
手続きを踏みながら裁判にかかることになり政治生命は終わった。

過去、検察は「白」と何度も出してきたが、抽選で選ばれた国民は連続して「黒」と判定した。
先日の民主党代表選挙と同じく国民の方がノーを突きつけた、国民はよく見ている。

 

「定年後」・・・雨にも風にも負ける生活      宇田武一:ブログより


 

 一つのパラドックス。




これこそ、一つのパラドックス。

これを、半年か一年か、
そう余り遠くない将来決着するであろう一つの結論から解析すれば、
以下のようになる。

 
 小沢が有罪になる
小沢が有罪になる。・・・

民意という以外、何らの権力を持たない弱者の勝ち。
そのとき、法律は社会正義の擁護者であることを証明した。

もちろん、小沢はすべてを失う。鳩山にも危機が迫る。
逆に、民主党の支持率は一気に上がってくる。

 小沢が無罪になる  
小沢が無罪になる。・・・

小沢という強弁の勝ち。つまり、強弁は詭弁も味方にした。

そのとき、詭弁学は古代ギリシャで熟成されたが、
現代の法律も策に弱く、民意を無視する法にもなることを証明した。

「カネマミレミンシュ」
の中で、発言力は弥が上にも強くなる。

小沢奉信者  
問題はこれはホットケナイ。これは小沢奉信者である。

小沢がカネマミレなら、そのオコボレに与るソッキン達だ。
民意を無視し、民意を蹴散らし、与党として政治を行うと言うのだから。

困ったことだが、これはホットケナイ。
でも、厳然たる事実として、この国を牛耳っている。

彼らは、いつから変身し、いつマトモな人間になるのだろうか?
ああ、
渡るこの世は金次第!

 社会への影響
社会への影響

小沢の無罪は、改めて「民意と政治」を考え直すことになるだろう。

検察、法律への不信感は国民の中に一気に広がり、
政治への不信感は倍加される。

民意の矛先は母体である民主党に鉾先の向きが変わっていくだろう。

 囲碁以外の論評
私は囲碁以外の論評は本来、持ち合わせていない。

ただ、本件については、強者と弱者、強弁と詭弁、碁の強弱、を論ずる上で、
分かりやすく、格好の題材であるというだけで、俎上に載せただけで、
他意はない事をご理解願いたい。


道において賢し




 ある一面での強者は、
社会のオールマイティ(全能者)の錯覚に陥っているものだ。

「道において賢し」というのを忘れてしまうという品性の低さ、
教養に問題があるという人間性の欠如を問われるべきである。

もし、その強者がリーダーの座に着いたならば、
リーダーの資質をこそ問われなければならない。

これはテニスでも、囲碁でもその道においては同様である。
以て他山の石としたい。