気違いに刃物


                                       高野圭介

イスラム国  
昨今の風潮には眼に余るものが多い。
イスラム国の殺人の掟、和歌山の森田都史君殺戮事件
などなど他に枚挙が無いほどの惨状だ。

    

気違いに刃物   
気違いに刃物!と、咄嗟に思い、いろはかるたでは同じ意味では
どう言うのだろうと、探してみた。

無い!気違いに刃物!がいろはかるたには見当たらないのである。
かって、碁キチ会のキチが、気違い/気狂いなどに意味合いから、
差別用語となると指摘されて、現在の碁吉会名称変更したこと
があったが、まさか気違いが差別用語のために、
いろはかるたから消去されたのではなかろう。



英語でも同様の表現が見られる。

incredible danger; (handing a) sword to an insane person

Do not place an edge-tool in the hands of a madman.

 

はてな?と、考える・・・いろはかるた

 八十の三つ子
八十になったら三歳になると幼児に戻ることのたとえ

月夜に釜を抜く
月夜に釜を盗まれるとは、ひどく油断することのたとえ。

牛を馬にする  
劣ったものを捨て、すぐれたものに乗り換えること。

幽霊の浜風  
幽霊の浜風に逢ったよう:ぐったりとして、元気がないこと

身は身で通る裸ん坊   
人間は身体さえあれば、どうにか世間を渡っていける。

しはん坊の柿の種   
吝ん坊(シワンボウ)は柿の種のような、何の役にも立
たないものまで物惜しみをするひどいけちんぼう。

背戸の馬も相口   
手のつけられない者にも扱い方ではおとなしくなる。

粋は身を食う   
花柳界などの出入りは、身を滅ぼしてしまう戒め。


 

逆説的な諺の・・・いろはかるた

下戸の建てた蔵はない 
安楽庵策伝の醒睡笑 安楽庵策伝は、江戸初期の浄土宗
の僧で、茶人であり笑い話の作者でもあったようです。

落語の祖とも考えられ、「醒睡笑」を著しているようです。
又、大阪(中京)いろはがるた、でも知られています。

 負けるは勝ち  
一見負けたように見えたとしても、あえて争うことを放棄して
いったん相手に勝ちを譲ることのほうが、
結局は勝ちに結びつく例が多いことから生まれたことわざ。

自分のものさしで他人を測ろうとすれば、必ずゆがみが生じます。


いろはかるた

文字 江  戸 大  阪 京  都
犬も歩けば棒にあたる 一を聞いて十を知る 一寸先は闇
論より証拠 六十の三つ子 論語読みの論語知らず
花より団子 花より団子 針の穴から天井をのぞく
憎まれっ子世にはばかる 憎まれっ子神直し 二階から目薬
骨折り損のくたびれ儲け 惚れたが因果 仏の顔も三度
屁をひって尻つぼめ 下手の長談義 下手の長談義
年寄りの冷や水 遠い一家より近い隣 豆腐にかすがい
ちりも積もれば山となる 地獄の沙汰も金次第 地獄の沙汰も金次第
律儀者の子沢山 綸言汗のごとし 綸言汗のごとし
盗人の昼寝 盗人の昼寝 糠に釘
瑠璃もはりも照らせば光る 類をもって集まる 類をもって集まる
老いては子に従え 鬼の女房に鬼神 鬼も十八
割れ鍋にとじ蓋 若い時は二度ない 笑う門には福来たる
かったいのかさ怨み かげ裏の豆もはじけ時 蛙のつらに水
よしのずいから天井のぞく よこ槌で庭を掃く 夜目遠目傘の内
旅は道づれ世は情け 大食上戸の餅食い 立板に水
れう薬(良薬)は口に苦し 連木で腹を切る 連木で腹を切る
惣領の甚六 袖振り合うも他生の縁 袖振り合うも他生の縁
月夜に釜を抜く 爪に火をともす 月夜に釜を抜く
念には念を入れ 寝耳に水 猫に小判
泣きっ面に蜂 習わぬ経は読めぬ なす時の閻魔顔(えんまがお)
楽あれば苦あり 楽して楽知らず 来年のことを言えば鬼が笑う
無理が通れば道理が引っこむ 無芸大食 むま(馬)の耳に風
嘘から出たまこと 牛を馬にする 氏より育ち
芋の煮えたもご存知ない 炒り豆に花が咲く 鰯の頭も信心から
のど元すぎれば熱さ忘れる 野良の節句働き 鑿(のみ)と言えば小槌
鬼に金棒 陰陽師身の上知らず 負うた子に教えられ浅瀬を渡る
臭いものに蓋 果報は寝て待て 臭いものに蠅がたかる
安物買いの銭失い 闇に鉄砲 闇夜に鉄砲
負けるは勝ち 待てば甘露の日和あり まかぬ種は生えぬ
芸は身を助ける 下戸の建てた蔵はない 下駄に焼き味噌
文はやりたし書く手は持たぬ 武士は食わねど高楊枝 武士は食わねど高楊枝
子は三界の首っ枷 志は松の葉 これに懲りよ道斉坊
えてに帆をあげる 閻魔(えんま)の色事 縁の下の力持ち
亭主の好きな赤烏帽子 天道人を殺さず 寺から里へ
頭かくして尻かくさず 阿呆につける薬がない 足の下から鳥が立つ
三べん廻って煙草にせう さわらぬ神にたたりなし 竿の先に鈴
聞いて極楽見て地獄 義理とふんどし 義理とふんどしかかねばならぬ
油断大敵 油断大敵 幽霊の浜風
目の上のたんこぶ 目の上のたんこぶ 盲の垣のぞき
身から出た錆 身うちが古み 身は身で通る裸ん坊
知らぬが仏 尻食への観音 しはん坊の柿の種
縁は異なもの味なもの 縁の下の力持ち 縁と月日
貧乏暇なし 貧相の重ね食い ひょうたんから駒
門前の小僧習わぬ経を読む 桃栗三年柿八年 餅は餅屋
背に腹はかえられぬ 背戸の馬も相口 聖は道によりて賢し
粋は身を食う 墨に染まれば黒くなる 雀百まで踊り忘れず
京の夢大阪の夢 (京なし) 京に田舎あり