囲碁座右の心がけ

我一人の流儀 Only One で、個性溢れた碁を打つ



cf:囲碁座右の指針2つ

                                             高野圭介


 
 久保利明棋王  
将棋の棋士・久保利明棋王が
「個性」にこだわる将棋哲学で、タイトル・棋王を取った。

そのタイトル戦第2局で、対戦相手の佐藤康光九段が「7五飛」に驚いたたという。
画期的な戦法に贈られる
升田幸三賞に輝いた。


羽根泰正の
高中国流


かって、羽根泰正九段が高中国流を駆使して、
王座を始め、各棋戦にかくかくたる戦績を残している。

その高中国流は甘い!の感触からか、殆ど見向きもされないのが現状だ。


 高野流
高中国流



この話に私は意を強くしている。

私はしからば・・・と、見捨てられた、その高中国流を奉じて、
高野流高中国流一本槍で自信を持って戦っている。
 その結果、ここ二.三年、楽しい結果が出てきた


 この春、30年前の韓国のアマチャンピオンに先番で、中押し勝ち。
日韓学生OB対抗戦で、日本サイドに貴重な一勝をもたらした。

 また、近畿医師会碁会で、無差別A級で優勝できた。

Only One!

支える
強靱な精神力

人真似しない
Only One! 独特の碁を打つには、
究極は個性豊かな創作精神ではないか、と思っている。

自分が思った通りを打つ!
自分しか打てない、独創的な碁を打つ。そして、結果を出せる!
碁を打つ時の心構えが大切と知る。


わたしは今、棋力以上に勝ち星を挙げていると、思っている。

今では、強靱な精神力からほとばしる石の姿勢がすべてを物語るのだ。
プロの指導に与るときも、棋理を対する気持ちで、
気合い。怖じない。苛める。一貫性。姿勢。etc.に留意する。

自分を信じて  コウの処理。
 たとえば、コウの処理。
少々の損得は問わず、打ち抜く気合い。
怖がって、コウを始めてから、取られるのを怖がってツグ、
そんなの、ツグだけで負けと一緒。以ての外としたものだ。

 一貫性を問う
盤上では一貫性を問われるものだ。これはやはり精神力が問われる。
中を打ち掛けたら、続けること。一貫性があって、好ましい。

技術的な問題と見えても、心構えで克服出来る問題だ。

愚形に蕁麻疹
たとえば、アキサンを打たないとか、
キレるところのノゾキはまず悪手と知れ。

タケフの両ノゾキになるところは、打たないように工夫する。
愚形に蕁麻疹が出るほど、意地になることも肝要。
 
 奮い立たせる。  
戦いは一方的にやられっぱなしと言うことは少ない。
自分がピンチの時は、相手も本当は怖がっているものだ。

気力が挫けたものが敗者となる。
こう自分に言い聞かせて奮い立たせる。


高川秀格本因坊
個性のない個性だって、一つの個性だ。

高川秀格本因坊など、その内の一人で、
平明流高川。一間の高川とも言われた。
橋本宇太郎が、高川に負けて、「あんな打ち方があって、いいものだろうか!」と嘆いた。

その強烈な平明流の故に、騙す
「狸の高川」という異名を頂いた。
したがって、この無個性故に、アマは高川の碁を手本にするが良かろう。

昔は、一つの合い言葉だった。

 張羽の五冠
昨日、
折しも張羽が名人・天元・王座・碁聖・十段と、
史上初の五冠を達成したと伝えてきた。

張羽が若い時から、「分からん時は張羽に聞け」がプロの中で囁かれていた。
張羽は詰め碁を解くぐらいは朝飯前で、張羽の詰め碁作りは天才と言われる。

張羽こそ、人真似のない、個性豊かな碁才を発揮し続けているではないか。

人真似では勝てない。我流でいい。
個性の出た碁を打つ・・こういった姿勢が高段一直線への道と信じている。