「今やらねば、いつやる!」

栄えある万以子に栄冠あれと祈っている。

                                    2014年7月14日

                                     高野圭介

 稀勢の里  
今日から本場所。稀勢の里が土俵に立った。
期せずして応援団の横断幕が揚がる。
「今やらねば、いつやる!」
期待に裏切らず、稀勢の里は初日を白星で飾った。



黒田官兵衛
密使のもたらした本能寺の変に、秀吉に
「殿、運が開けましたぞ、明智を討ちましょう。」
「官兵衛、頼んだぞ。よし、今、やるぞ!」と秀吉。

 「今やらねば」
チャンスはピンチ。ピンチはチャンス。

歴史上、語り継がれている話はトロイの木馬、赤壁の戦い、
十字軍、日本海海戦など枚挙にいとまが無い。
少々ものが大きいか小さいかだけで、下克上にも似た
想像を絶することはいつも身辺に転んでいる。

そしてもっと大切なことは「今やらねば」と不断の努力の蓄積が
その最先端に於いて一つの果実として現れたとも言える。


かくかくたる足跡

倉科万以子
さんに

栄冠あれ


卑近な例が碁吉会の近辺で惹起しようとしている。
棋友・倉科万以子の過密スケジュールが目白押し。

7月には20,21日/朝日アマ。
22~24日/高校選手権。
30,31日/高校総合文化祭。
8月に入って,3日/アマ囲碁選手権予選。



 
万以子さんのDNAはただものではない。

母・陽子さんは
永年長野県女王に君臨した。
娘時代、そこそこの打ち手であった父から碁を学んだ。
娘時代、女性のジャンルでは抜きん出ていて君臨した。

結婚しても、
ずーと女王の座を譲らず、娘夏奈子にバトンタッチ。
今は、万以子と3人で団体戦をキープしている。

今なお、若々しい碁を打っている。




分からぬでもない。昨年来
万以子の実力が実績として残っているのを列挙すれば、

昨・2013年夏の高校選手権女子の部で
姉・夏奈子さんと組んで、5位入賞。

この2014年春4月には
全国高校女子九路盤大会で見事優勝。


二度あることは三度ある。
鋭意・万以子さんは「今やらねば」と、
積み重ねた実力で運を引き寄せた。
私たちはいよいよ栄冠あれと祈っている。

定めし、栄えある祝杯が待っているものを。