みな迷いがあるんです

薬師寺執事 大谷徹奘の言葉

                                                  高野圭介

 高田好胤
昭和50年頃であったろうか。高田好胤薬師寺管主の講演を聞いたことがある。
壇上で、懐からやおら、大きな松毬を取り出して、
開口一発
「これがアメリカです。」から話は始まった。

その当時、アメリカ文化がまだ、見当も付かないほど、情報不足で、
これで、聴衆をぐっと引き寄せられた。



終わりには、薬師寺伽藍の復興に、般若心経の写経勧進を勧められ
、一口乗ったことを思い出す。

大谷徹奘   
先日、相田みつをに酷似した書物を見付けた。
題して「みんな迷いがあるんです」

著者の言葉を聞こう。

〜自分で選んだ道なのに〜

 私は高田好胤というお方との出会いがあり、“この人について行きたい”、
それだけで東京の実家を出て、薬師寺の僧侶になりました。

 お寺にお世話になって長い月日がたちましたが、今も日々迷いっぱなしです。
 坊さんやってても迷います。その迷いを隠さず吐露することが、
皆様方の人生の一助になればと願いつつ。
                              合掌

                薬師寺執事 大谷徹奘

 運命


命を運ぶと書いて運命。
つまり運命とは、
定められて仕方なくたどるものではない。
みずからの命を自分の力で運んでこそ、
運命といえるのではないか

大谷徹奘


「みな迷いが
あるんです」

大谷徹奘


    

 今の失敗を次に活かせない これが本当の失敗です。


またあとで、また明日、つもり積もって今の自分


何がほしいの
何がしたいの

何もしないで
何ができるの


今しか出来ないことがある。 今やらねばならないこともある。


過去が未来を決めるのではない。 今が未来を決めるのだ。