茶番劇「ミンシュ・カネマミレクエイム」

                                                        高野圭介

              
 
 床屋のユーキさん
八丈島で一ヶ月ばかり碁を打って遊んだことがある。
三根部落の床屋のユーキさん(本名・笹本之弘)のお店には碁打ちが集まって、
賑やかなこと。

浅沼太右衛門さんは大きな体を持て余すように「どーれ」と言って現れる。大人の風体だ。
このお二人の碁がとても面白い。(注:お二人は故人となられた。)
ユーキさんは酒落なお人柄と、生来、指先の器用さで、しっしゃす名人である。

愛敬ちゅうもん 
ユーキさんの言葉を借りよう。

「ここは、あが(ワタシノ)床屋碁だから、そごんだ(ソコダ)そごんだと、
待ったも、助言も、しっちゃし碁も楽しみながらやるごん。地取り碁なんかだめじゃー。
しょっちゅう同じ人と打ってあろんで(イルノデ)愛敬ちゅうもんがいるじゃー。それじゃよう」

 「しっちゃす碁」
 ここに言う「しっちゃし碁」とは盤上の石を動かすことを言う。
因みに、八丈島では独特の術語が使われている。
「カケツギ」を「ひっかける」。「スミ」を「つの」。
打った石を「動かす」のを島言葉で「しっちゃす」という。

言語道断と、無視 
観衆は面白可笑しく、呵々大笑して、やんやの喝采である。

でも、
プロにとって、こんな碁をあほらしいか、面白いかどうかを訊ねたら、
棋士高島忠四段・棋士山下順源四段は言語道断と、無視された。



 「政界しっちゃす碁」

永田町で上演中





 
昨今、この茶番劇が、お江戸は永田町で上演中である。

ご存じ、日本国中の諸賢を相手に
小沢一郎、鳩山由紀夫両名によるカネに纏わる政界の
、真面目腐ったトボケ合い、詭弁合戦である。

題して、
「仮名手本・ミンシュ・カネマミレクエイム」

愛嬌なら良いが、政界の真面目腐った
「政界しっちゃす碁」を見ているようで、気分が悪くなってくる。

井山裕太名人の傑作
だいたい、小沢悪代官の碁を見ていると、
謝先生の4子局は隅の石を片っ端から生かさせて貰って、
死ぬ石が無くなり、碁が済んでしまってから、ヨセ勝負で形を作っただけの碁。



井山名人の碁は未だ見てないが、3子では、碁にもならないから
4子かと思ったら、また、3子局、とんでもないが、
初めに先で打とうとしたり、傲慢な態度

挙げ句は弄んで貰って、持碁にして貰った。
本人は巧く打ったと、勘違いしていることだろう。
井山先生の傑作というだけのことだろう。





茶番劇

「ミンシュ・
カネマミレクエイム」

 

天下の税金を集める総元締めであり、税金の使い方の大親分であるご両人
・・・それを為政者というが・・・、
衆目を集めた茶番劇「ミンシュ・カネマミレクエイム」の悪役を
二人揃って競演しているではないか。

人呼んで「ミンシュ・金まみれ・クレイム」とか、
「ミンシュ・金産ま・レクエイム」だそうだ。


罰されようと、罰されまいと、劇の中身は変わらない。
世の中が乱れるのもアタリ前田のクラッカーだ。


本日は2010年1月23日、事情聴取の日である。

悪代官が何をしゃべるかは不明だが、
いずれ、世間の自浄作用によって、どこかへ行ってしまうだろう。
願わくば、囲碁界へ舞い戻りだけはご勘弁を。