見るべき程の事は見つ

                                                        高野圭介

 
 ホンマにようやる!
「ダーツ、というのをすることになったんや」
「また、何でもかんでも、また、始めるの?」

    

自分で、ホンマにようやる!と思う。


何でも見てやろう

 
戦後、ベ平連の小田 実の著書
『何でも見てやろう』に没頭して読んだことがある。



彼のアクションを起こす力、行動力が誰も真似出来ないものがあった。
何でも見てやろう、してやろうだった。

 統べて見た
かの、平 知盛が碇を持ち上げたまま「見るべきほどのことはすべて見た」というセリフは有名だが、
原文は
「見るべき程の事は 見つ と言っています。

栄華をほしいままにした平家のこと、まあ、統べてみたのでしょう。


枝雀が

いっぺん

死んでみてやろう」

 

枝雀が自殺したというニュースは本当にショックでした。

落語とは「生きててよかったなァと思って貰(もら)うもの」と言っていた枝雀が、
うつ病を患っていたこと。

1回目はそれを乗り越えて落語家として大成したけれども、
再発で高座を休みがちになり、最後に自殺したとのことでした。


枝雀のことは枝雀本人しか分からないことではありますが、
枝雀は格別の好奇心の持ち主であった。

いっぺん死んでみてやろうか、そしてあの世から帰ってきたら、どないやろ、おもろいで。」
・・・ああ、死んでもた。

私はこのような、別の感じを持っています。

ちょっとだけ、ダーツ 
 私がこのたび、ダーツとやらにやる気になったのは、
碁やら、あれやらクソ忙しい中を、いっぺん死んでみてやろうか・・・に近いのかも知れない。