ながら族との訣別 高野圭介 |
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「一時に一事 | 「ご飯食べながらよそ見しない」「一時に一事ってこともあるよ」などと 叱られたり、皮肉言われたりしたものだ。 |
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プロのながら族 | あるとき、 宮本直毅九段が徳島の新聞記者と、碁と将棋の二面打ちをされていた。 一局は3子局。一局は一枚落ち。そのながら族対局は結構楽しそうだった。 関西棋道会で、橋本昌二九段が二面打ちしながら、けらけら笑われるので、 聞けば、隣・隣の碁を全部知っておられた。 橋本宇太郎総帥は大手合いで、 局後、瀬越憲作師匠に対局の報告をしたときのこと。 「ところで、前田君(陳爾)はどうだった?」と、聞かれるや、 隣のその碁をすらすら並べたという。 これらの天才群は素晴らしい「ながら族」だった。 |
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80才からの生きざま | 私はただ今全力で取り組んでいることがある。
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言うは易し。 | 言うは易し。 アメリカでウインドウズに後塵を拝していたアップルが、 起死回生と同時に、追いつけ追い越せとなった原動力が、 音楽主体の i pod であっことは衆知のことである。 私は上記の2.と5.加うるに、1.と4.を満足させるには、 まずは i pod の入手と心得て、導入した。費用は\100./1日程度である。 さて、楽しい音楽を耳から聴きながら、頭で碁を打っていた。 つまり、久々のながら族となった。 |
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行うは難し |
行うは難し どうだろう、3日ばかり続けたら、頭の右上辺りが痛みだし、 偏頭痛持ちとなってしまった。 試行錯誤とは言え、 困ったことにとんでもない世界が忽然と現れてしまった。 ながら族は若者の世界で、 老境ともなれば、一時が一事族に鞍替えせねばと心得て、 身の程を知らされている昨日今日である。 |