pm2.5と煙草の問題

                                  高野圭介


 近々、中国へ行く。中国の名人教授杯・碁会に参加する。
場所は広東の近くの潮州というところだが、「pm2.5に気を付けよ」と人に言われる。

 南方だから問題ないと思っていたが、実情を手探りしてみた。

結局、南方は比較的良好だが、マスクは用意した方が良いことは分かったが、
日本国営の毒煙草の殺人機関に悪寒を覚えた。

 ミクロの世界  
最近、pm2.5(particulate matter)と呼んでいる有害物質は
微小粒子状物質と訳されています。

私たちが一般に「ミクロの世界」と呼んでいる 粒径2.5micrometre
マイクロメートル以下の小さな粒子のことです。

花粉症の原因となるスギ花粉の10分の1以下しかありません。



 pm2.5と肺  
「大気汚染物質は小さいものほど、吸い込んだとき
肺のフィルターを通過して奥まで達しやすくなります。
肺に刺激を与え、ぜんそくや気管支炎の原因になります。
脳卒中やがんリスク高まっています。

世界保健機関(WHO)は昨年、pm2.5に発がん性があると発表しました。
健康な人はもとより、体力のない高齢者や幼い子供ほど
悪影響を受ける懸念があります。

 中国と日本  
中国の肺がん死亡率は世界一なのです。
中国からのpm2.5には発がん性物質・ヒ素が
日本の基準値の5.5倍含まれているという。

 中国は、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(co2 )などの
温室効果ガスの世界最大の排出国。

中国北部は2014年4月16日、大気汚染によるスモッグに覆われ、
飛行機の遅延など経済活動に影響が出た。
遼寧省大連市で計画されていた日中韓の国際会議は一部の出席者が
現地入りできず延期となった。
首都・北京のスモッグは今年に入って最悪レベルで、
微粒子状物質「PM2.5」は一時1立方メートル当たり600マイクログラムを超えた。




co2 だけでなく、pm2.5 による大気汚染そのものが危険で、
偏西風に乗って日本にも飛んでくるから、東京でもpm2.5が
観測されるようになり、移流という現象は迷惑このうえない。

抜本的に公害対策を実践してほしいものである。

ただ、よく調べてみると、九州は主な発生源の6割が中国でしたが、
関東は国内が5割強で中国からは4割弱という結果が出ています。

   

西日本             全日本             北日本

煙草はpm2.5  
 しかし、ここで忘れてはいけないのは、
タバコの燃焼によって発生する煙もpm2.5であることです。
禁煙でない飲食店のpm2.5は、200-800μg/m3に 達することもあります。




 北京は問題ですが、日本では、中国からのPM2.5よりは
受動喫煙の方がはるかに問題であると言えます。
タバコの燃焼によって発生する煙もpm2.5である。

「今日も元気だ。煙草がうまい」と宣伝していた日本たばこ専売公社が、
「吸い過ぎに注意しましょう」と言いながら、日本人に煙草の毒を売っているのは、
いったいどういう神経なのだろうか。