QUALITY OF LIFE

                                     高野圭介



一つことに
 あちらを立てばこちらが立たず。二兎を追おう者は一兎をも得ず。
あれもこれも欲しがるなよ。一時に一事。そういう箴言から、
余り右顧左眄しない生き方が身についてきた。

 私は健康のために、
早寝早起き、禁酒禁煙は基よりマイナスと思えば、そこへは足を踏み入れないし、
ストレスの溜まるような気の食わんことはいっさい切り捨てて対処してきた。

その十年間だった。

作用反作用
何にも作用・反作用がある。薬害のことだ。

医者の指示により、2012年10月から「ある薬」の量を半分にして、
腎臓の負担を軽くしたためか、尿素に関する三つの数値は激減しています。
その反作用として、「ある薬」の本来の目標はやはり問題が生じてきた。

QUALITY OF LIFE


 この微妙な匙加減についての話である。

「QUALITY OF LIFE ということがあります。活動できる余生十年の人生を
豊かに過ごすに寄与する統べも考えなくてはなりません。
一緒にいろいろ考えましょう。」


この名医の素晴らしい発言に私はどれほどの信頼感が
彷彿として湧いてきたことか。

人生と碁
 どのような生き方をするか?どう生きるか?ということと、
どのような碁を打つか?どのように打つか?と全く同義である。


女流名人戦2013で挑戦者となった
奥田あや三段のの積極的な言葉。
「一流の棋士と一緒に打つ機会は滅多にありません。
どういう考え方で打たれるのか、勉強しています。」

流石である。感動した。

QUALITY OF GO
「QUALITY OF GO」。すなわち「碁を哲学する」。
先人は様々なことを啓示しているが、その受け取り方がとても難しい。

ものの本質を見極めて、対処する自分の姿勢を確かめる。
つまり哲学する心である。

 碁はどう打つか
今をときめく井山裕太、謝 依旻のご両人の碁を見ていると、
誰しも良い碁もあれば、問題の最中という碁もある。

両者とも自分のスタンスをしっかり持っていて、
「撃ちてし止まむ」と、どこからでも反撃の狼煙を上げる。
良いところを打つのではなくて、どうしたら勝てるか?に腐心する。

そのどれでも勝ち切ってしまうのだ。強さの秘密は何か?
自分の首が飛んでしまうまで戦い抜く。その凄惨さよ。

「碁はその人だけの碁じゃて」と喝破した大井万兵衛103歳翁。

嗚呼