基礎の論理に無関心

碁の論理にまず、通じるのが一番

                                                          高野圭介

基礎から論理を
今朝2月8日早朝 5:30頃、Eテレから流れ出たお話し。
伊藤真「最短最速勉強法」にびっくりしました。

「問題に当たった時、先ず全体像を掴め!

試験に出てくる問題は、知っている問題と、知らない問題の二種。
知らない問題の解答は、基礎から論理を組み立てていく。
組み立てる時、関連性を掴みなさい。」


私にはこの論旨がとても面白く、食い入って聞きました。 

 「基礎マスター」


まず、伊藤真と伊藤塾について。

伊藤塾 [編集]初期には、
伊藤自身が6科目全てを講義していたが、2007年現在では主に憲法、民法、刑法を担当している。

「体系マスター」で概略を見渡し、「基礎マスター」で全体の知識インプットと基礎力をつけ、
その後の応用・実践的内容のマスターで受験対策を行う、という「伊藤メソッド」を提唱。

伊藤はよく講義中に雑談もするが、その内容は、
今まで教えた受験生の話、自身の経歴と勉強法の話、
憲法改正論議の話など多岐にわたる。

雑談の目的は知識に偏らない人材育成であり、
「合格後を考える」がモットーである。

伊藤真のモットー
さて、伊藤真のモットーは
「やればできる!必ずできる!そして本物になる!」。

伊藤塾の塾生に話す言葉ではこうなります。

「やればできる、必ずできる。」
「ゴールから考える。」
「最後まで絶対に諦めない。」
「合格後を考える。」。

まず心構え


塾生が受験場に臨み、まず心構えとして、自分に聞かせます。

「自分が合格したときの姿を明確にイメージしよう。合格後を考えるのです。
合格後にどこで、誰のために、どんな仕事をしているのか等を
とにかく具体的に想像してみるのです。」

 何が必要なのか
そして試験当日には、
何ができなければいけないのかを明確にイメージします。

答案であれば、
「どんな答案が合格答案なのかをしっかりと科目別にイメージできるようにします。
短答であれば、自分がリズムにのって解いている様子をしっかりイメージします。
そしてそのようになるにはどうしたらいいのか、
そのためには何が必要なのかを考え実行していくのです」。

「幾何学と碁」


私はかねがね
「幾何学と碁」に相通じるものを感じていました。

定理、公理を駆使して、関連性を掴み、それを解決の糸口として解いていく。
私には門外漢で、生兵法だが「法律と碁」にも同様のものがあるのだろう。
そして「人生と碁」にも又。

愚鈍な碁に終始
図らずも、冒頭の「基礎から論理を組み立てていく。
組み立てる時、関連性を掴みなさい」。

それは、囲碁学に於いて、
碁の筋と形にそこそこ精通したものを駆使しないと、愚鈍な碁に終始してしまうであろう。

誠に、知る知らぬの問題で、
基礎の論理に無関心な者に碁のグレードアップなど及びもつかない、
そう言っていいだろう。