桃太郎伝説 高野圭介 |
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「坂の上の雲」が面白い。 何とも明るくて、楽しい。司馬遼太郎が目から鱗が落ちるよぷに食い入って書いただけのことがあって、 愛読書の一つだった。それがドラマ化された。 |
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インターネットで「坂の上の雲」を見ていると、厳父・秋山平五郎久敬が 幼い頃の真之に話して聞かせた「桃太郎」の話を真之はいつまでも覚えていた。 そして、その「桃太郎」の昔話が持つ意味について、 明治三十三年に水交社に寄稿した『黒船初めて江戸湾に来るの図に題す』という記事で紹介した他、 小学校から講話を依頼された際にも小学生たちに話したという。 秋山家の「桃太郎」の話は下記のようなものである。 |
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我々が知っている「桃太郎」や「竜宮城」「竹取の翁」などの童話は中国にも類似の話があり、 たぶん、ではあるが、韓国にもきっとあると思う。 中国の鬼 中国では、桃太郎の退治した鬼は悪い者で、日本兵は鬼畜だった。 又、中国は神の国であり、日本でも同様に神の国だった。 神の国同士が社会正義の錦の旗を立てて戦っていたわけだ。 しかし、秋山家の「桃太郎」は、日本の、否、平五郎久敬の社会正義で、他にあるはずがない。 |
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日本の国の形を美しく堅固なものに築き上げていく上で 、一人一人がこれを支える自分のバックボーンを確固とした姿で捉えようではないか。 |