塩野七生のローマ帝国 高野圭介 |
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高潔を保つ | 権力者、ローマ人を高齢者と置き換えて下さい。 いよいよ自分の高潔を保つべき!と奮い立つでしょう。 万一、軽蔑を感じたら、どうすれば排除出来るか? 万一、不合理な生きざまを強いられたら、その時は? その疑問を解き明かして、自己を確立しよう。 |
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何よりも、ストレスの溜まらない良い環境を構築して、 共に人生の完成期を全うしょうではありませんか。 |
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翔年が愛読する塩野七生さんの『ローマ人の物語』の文庫本32,33,34巻は 「迷走する帝国」という副題がつけられています。 これまでローマ史とといえば一般な常識はローマ帝国の 「衰退」にかかわるものだった。しかし衰退したらその前には栄えたということなのに、 どうしてその繁栄期には関心を持たなかったのかということ。 だれも私の疑問に答えてくれなかったので自分で答えを探そうとした」。 塩野七生はローマ帝国を語っています。その塩野語録をピックアップしてみます。 もの言う翔年(ユリウス) |
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「権力者は、たとえ憎まれようとも、 軽蔑されることだけは絶対に避けねばならない。」 |
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「ローマ人は哲学や芸術面ではギリシャ人に及ばず、 体力では肉食民族のガリアやゲルマンの民に劣り、 技術でさえもエトルリア民族の教えをうけることで、 あれほどの インフラストラクチャーの完備を可能にした技術立国になり、 経済の才能でもカルタゴやユダヤの人々に はるかに及ばなかったのがラテン民族だったが、 そのローマ人がこれらの諸民族を傘下に収める大帝国を築き上げ、 しかも長期にわたってその維持に成功してきた真因は、 実にこの、 持てる力の合理的で徹底した活用への執着、にあったのだった。」 |