草食性・肉食系囲碁




                                                   高野圭介

碁 と人生
よく碁は人生に譬えられる。「一局の碁は人生だ」と。

人生の盛衰、勝ち負け、生き方・・・などなど。
一方では、碁そのものの仕組み、成り立ち・・・などなど。

又一方では、
囲碁に向かう姿勢、心構え、碁との関わり方などなど、いろいろです。

2人で良い碁を作る
ただ、負けようとして盤に向かう人は居ませんし、
どうでもいいと、やけパッチで初めから向かうこともあるはずはない。

少なくとも、楽しい雰囲気で2人で良い碁を作ろうと、
わくわくと心を躍らせながら盤に向かうのでなければ、勿体ない。モッタイナイ。


佐々木滋雄

「持碁の精神」


佐々木滋雄という方が、「持碁の精神」すざら碁仙 p.168 に
和局・持碁こそ碁の精神と、論を展開されています。

要約など出来るものではありませんが、そして
勝った方が楽しいには間違いないが、
勝たねば気が済まん、というのと、正反対です。

勝たねばならぬ?  
ところで、人と争い、
勝たねばならぬという碁は、
余り好きでない
という人にも会います。碁吉会の空気がそうです。



今の世に、出世して社長になりたくない。
優しい家庭を護れたら、私の人生は必要且つ充分と、
言い放ってはばからない人種もいます。

草食系男子


---草食系男子的な私のプロフィール---

 1978年生まれのある人の告白です。


 生い立ちは幼い時からおとなしい性格でよく女の子に間違われていた。

実際、母は女の子を生むつもりでいたらしく、女の子を育てる準備をし
「え?結婚してるの!?」と意外に思うかもしれません。

 でも、草食系男子も恋はしたいし、結婚もしたいのです!
決して恋愛が嫌いで女性が嫌いなのではありませんよ。
ただ女性に対して積極的になれなかったり、臆病な部分があるだけなんです。

 パートナーエージェントが30代未婚男女400人を対象におこなった調査によると、
「どちらかといえば草食男子」(61%)、「完全に草食男子」(13%)と、
「自分は草食男子」と思う男性は75%にのぼったという。

 同様に、---草食系女性な私---というのもあると言います。


 深澤真紀
 深澤真紀は「草食系男子」
『恋愛に「縁がない」わけではないのに「積極的」ではない、
「肉」欲に淡々とした「草食男子」』と定義した。

森岡正博
 森岡正博は「草食系男子」
「新世代の優しい男性のことで、異性をがつがつと求める肉食系ではない。
異性と肩を並べて優しく草を食べることを願う草食系の男性のこと」と定義した。

つまり
「草食系男子とは、心が優しく、男らしさに縛られておらず、恋愛にガツガツせず、
傷ついたり傷つけたりすることが苦手な男子のこと」と再定義した。


草食系囲碁
 どういう碁が好ましいかについて、
卑近な例を「草食性男性・女性」の中に見ます。

 ここで、自分の碁が「草食系囲碁」かどうか?をお聞きします。
そして、
草食系囲碁のまま終わってしまうのか?

 肉食系囲碁
      

肉食系囲碁・・・があるものとすれば、
積極的な生き生きとして、勢いのある碁を打ちたいが、どういう打ち方か、
どうすりゃいいのだろう?と模索すべきではないでしょうか?