スピードと正確さ

                                                      高野圭介


 新聞の

スピードと正確さ
 

 もう、40年も昔で、恐縮です。

朝日新聞の就職試験の出題です。
「新聞はスピードと正確さのどちらが優先しますか?」


第1報をどの社が送ったか、それを競ったのです。
速さが命でした。正確さは第2報、第3報で追加修正していきます。

 答えは「先ず、スピード。」

 「出し抜く」スピード 
早く言うと、
「出し抜く」スピードが命なのです。
それは、今とは違う通信網の時代の話です。



今は、駈けっこでも、勝ったら、アカン時代です。

ただ
「以和為貴」の世界では,
問題を提起する原因にもなりかねないので、難しい。

ゴルフとテニス    
同じスポーツでも、スイングはそっくりなのに、
ゴルフとテニスには速さと正確さにおいて、根本的な違いがある。

ゴルフはむしろ、ゆっくりした動きが大切で、
プロなどはまさにスローモーションの高速度撮影。まさに、正確第一。

    

テニスは動く球を打つから、飛んでくる球筋の予測に始まって、素早く眼で捉え、
スピードに負けないジャスト・タイミングで打ち返す。

つまり、手ニスは足ニスというが、眼ニスで、スピード第一。 


日本囲碁界の
衰退は?

 
 
今の日本囲碁界は世界に後塵を拝するようになってしまった。

原因は何か?当初は外国の「ハングリー精神」と言われた。
つまり、日本はぬるま湯の囲碁界の故だった。

そうでもないと分かると、「賭け碁」のせい、と育ちの違いのようなことを言った。

次は、持ち時間が日本は長すぎて、国際試合に慣れていない,と言った。

短くしたら、しっかり読めないと、苦情が出た。

実は、時間に関係なく、読みの深さが違う、質が違う、
と気がついたのは、ようやく昨今である。

 
速さと正確、

その極致

1手30秒の碁


では、どうすれば、質の良い深いヨミが出来て、しかもいち早く読めるようにしよう、と
立ち上がったのが、緑星学園ではなかったかと思うのである。



速さと正確、その極致は「一手10秒の碁」でしょうか。
「一手30秒の碁」は結城聡NHK杯者も最も得意とするところでもある.。

私も見たことがあるが、
一手打てば、時計がカチカチ・・すぐ10秒、20秒。こりゃたいへんだ。
形勢判断がいつもあって、しっかり打って、100手150手・・・と。こりゃたいへんだ。


 緑星学園
しかし今、世界に向けてそれを鍛えているのが、緑星学園である。

緑星学園では「緑星戦」と「彗星戦」が行われています。ここでは成績発表をしています。

緑星学園 ベスト

第7期 緑星戦
ベスト10
2010.7.1 現在
( 60分持ち 秒読み60秒 )

順位 氏名

玉井 伸
( 緑聖位 )
加藤充志
望月研一
星合真吾
菊池康郎
福田ひかる
星合志保
及川泰司
林隆羽
10 中田一志
第7期 彗星戦
ベスト10
2010.7.1 現在
( 1手30秒の早碁 )

順位 氏名

玉井 伸
( 彗聖位 )
加藤充志
山田晋次
菊池康郎
望月研一
星合志保
及川泰司
星合真吾
福田ひかる
10 二宮歌穂