「都・都・都」を考える

                                                       高野圭介
  関取・把瑠都
 関取・把瑠都が2010年春場所で準優勝した。

大関に推挙され、受けた時の口上が良い。
「(大関という)地位ある名誉を汚さぬよう頑張ります」と。

把瑠キは親日故郷に生まれ、キャラクターも日本人向き。良いねぇ。
把瑠都の都というのは「中心」という意味を持っていると、解説があった。

うーん、都は中心?集める?何だったかなと、思った。

 「トーゴービール」
把瑠都はエストニアのタリン(に近く)出身。

そもそも、バルト海沿岸諸国は、歴史的にロシアに虐げられてきている。
だから、
バルト海で睨みを利かせていたロシアのバルチック艦隊を
日露戦争時に日本海海戦で打ち破り,
これが結果的に1917年のフィンランド独立に貢献したことから
「独立運動の恩人」として東郷平八郎元帥が慕われ,
その顔をラベルに印刷した
「トーゴービール」が今でも販売されているというほどである。

 「東郷通り」
碁吉会が、2002年、バルト三国からロシアへ囲碁訪問をしたことがある。

その時、リトアニア・タリンで、
「東郷通り」という地名をつけた通りを通った。
トルコ、フィンランド、バルト三国は対日感情はかなりいいのも頷ける。

大坂都
昨今、大阪府橋本徹知事は大坂に府と市を合併した都制・大坂都を提唱している。

この複都制案は、国家に複数の都を置く制度のことか?
私には基本理念に詳しくは関知しないが、
州制構想の合目的的発想には賛同したい、と思っている。


都とは?


都は中心というと、又別に、集、聚などのことではないか。
集落・聚落のようにアツマるではないかと。

でも、集まるのは中心へ集まるのだから・・・・・
、都合は全部、合計の義だ。

では、この辺りで、
「ご破算いたしまして・・・」
「1円也、2円也、3円なり・・・・」
都合しまして、幾らでしょう?」・・・(・と言うのかな?)
「・・・・ハイ、ご名算!」

都合は他に、都合を付ける・・と言えば、繰り合わせる、具合、事情、などの意味もある。

・・まあええか。

「住めば都」
一方、都は(みやこ)で、天皇の宮殿のあるところをいう言葉であるともいう。

古代の難波京(大阪)、平城京(奈良)、平安京(京都)など。
現在では京都および東京とされている。では京と都の違いは何だろう。

「花の都・パリ」、「水の都・大阪」「杜の都・仙台」「成都」というようにみれば、
単に、都市を形容する通称だけなのか?

あるいは、日本の行政区画で、東京都、大阪都(構想)とは特別行政都市でも、
単なる都道府県の一種だけの意味なのか。

ああ、そうか、
都合で・・・「住めば都」なんだ。