祇園祭・宵山に揉まれて

                                              高野圭介


   

祭りというのは凄いエネルギーが要るもので、
かって、ニースのカーニバルに参加したことがある。

 私の棋友・篠山の本庄三男さんが、
本庄会という踊りの会を主催されていて、
兵庫県の使節としてカーニバルに参加された。

私もその一員として、
写真のお手伝い旁々出演したのである。
 世界の三大祭りの一つである凄さが良く分かった。


日本も、大阪の天神祭、東京の神田祭、と共に
京都の祇園祭を三大祭り
と言われており、
7月中旬から末にかけて催される。

 でも、私を忘れてはいませんか?

と名乗り出る祭も無数。東北のねぶた祭、
博多のどんたく祭、阿波の阿波踊り、
灘の喧嘩祭、高知のよさこい祭、
数え切れないばかり。
 

京都の祇園祭も本番の当日から遡って、
宵山、宵宵山、宵宵宵山・・
前から楽しむのだそうな。

 私も宵山からはじめて
熱気溢れる祇園祭に身を投じた。


メディアは2006年7月16日の宵山の人出を、
23時現在で、45万人で、雨のため、
昨年より7万少なかった、と報じている。

 これは憶測だが、
ピークの21時頃は6〜70万ぐらいではなかったか。
因みに博多どんたくは100万とも言われている。

 人数だけで言うと、観光地という償却資産の観光客は
、毎日京都が10万、奈良が2万、
パリが世界一で、100万というのが通り相場。
因みに、鳴り物入りで集客して開催する
万博とか、**博というのは一般に毎日10万で、
まずまず成功と言われている。

 この日のために、いわゆる「ポール・タックス」としての、
庶民の意気込みとしての拠出金の負担は
月10万円が並みで、もちろんこれを基準に
上下はあるはずだが。


神戸のルミナリエが線上の催しなら、
祇園は「お池・堀川・五条・河原町」と囲まれた
面展開の祭で、どの道も人いっぱい。
活発な京の息吹が爆発している。

 言葉の力で紹介するにも難しく、
その場に足を踏み込んで、
体験するしかない。

 gionmaturi


宵山の午前中
丸太町の「金剛能楽堂」を訪ねた。

ちょうど、
金剛家 能面・能装束展観」開催中で、
幸いにも、宵山・山鉾巡行に併せて、
講演・解説があった

「能楽のお話」


明けて、早朝 
6:00
御所の散策とラジオ体操から
源氏物語で有名な廬山寺を詣でた。

入り口に、「桔梗見頃」と掲げてあった。


 
朝から雨模様。次第に土砂降りとなった。
それでも都大路を鉾は行く

参加者は13万と、11万少なく、
おゝかた半分ぐらいだったと、
メディアは報じた。