星は平均の極致 新布石・星・三三・天元の運用 −「囲碁革命・新布石法」− 木谷実・呉清源・安永一共著より 高野圭介 |
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星は平均の極致 | 星は隅に対して偏っておりません。 しかも、それ自身で、隅を打ち切っている、と同時に、 固定された地域としては、隅を少しも打っていない。 つまり、星は隅を打ち、隅を打っていないのです。 このことは隅に対して星が偏っていない証拠であります。 これは平均の理論から、たいへん重要な意義をもっていて、 「星は平均の極致」なのであります。 |
隅と星 | したがって、 隅を掴むことに主眼を置くときは余り多くは用いない。 このことは、隅のみに関して言えることは、 他の着点、小目、目外しなどに比べて、 他から働きかけてきたときに有利に応酬し得る。 |
後続手段に難 | とにかく、 隅を一手で打ち切るということは、 必然的に後続手段の少ないことを意味します。 たとえば、 隅から二手重ねて締まるような着手は 価値を低減させる虞がある。 |
三三と天元 | 因みに、 三三は堅固な偏りのために、 他の石との平均が取りにくい。 天元は純抽象的には最も釣り合いの取れた 融通無碍の最優位点ではあるが、 果たして、他との有機的関連性が難しい。 |
碁は 星に始まり 星に終わる かな? |
思うに、誠に意味深な星。 禅問答の真っ只中に居る星。 碁は星に始まり星に終わる・・・・ そんな言葉が生まれるかも知れない。 |