群がって生きる

                                              高野圭介



地球はどこへ
先日来、BS2で、
地球温暖化の現象をコンピューターのシミュレーションで追うのを見た。
氷河が溶け、砂漠化が進み、海水が増える。
アマゾンが消え、二酸化炭素が充満してくる。

 地球だって、宇宙の、銀河系の、太陽系の、・・
一つのグループの中に生きている。
いったい地球はどこへ行くのだろう。

羊も生き抜く
もう5年も前、内蒙。つまり、蒙古自治区とう、
外蒙古に対する、中国側の蒙古だが、
そこで聞いた話である。

一家で、飼っている羊は通常400頭。
それが一年間に150頭産んで、
3日に1頭食べるから、年に100頭が食用。
後の50頭は贈答や死亡などで、自然減。400頭の増減はない。

グループ・群れを作ってこそ、羊でも生き抜いている。

最低70人
群がって、初めて生きていけるのであって、
生きる個体が単独で生き抜くことは100%不可能だ。
ともあれ、
人間がグループとして生きていくためには、
最低70人という人数で、群がって生活しないと、子孫を残して、
いわゆる Going Concern として生き抜けないそうだ。


同じ人格同士
だいたい、一人は孤独。二人は友人。三人以上は社会を構成する。
イギリスでは、三人も集まれば、すぐ
「クラブ」を作る、と言われています。

クラブはに入ると、
右見ても、左を見ても、見る人はそれが自分だ。
つまり、同じ人格同士の付き合いになるわけだ。

碁のグループ
最も卑近な例というより、最も身近な碁では、活きの最低グループは6つ。
7つに切れて分かれてしまったたら、その1つの生存は難しいとされている。
1つ石には死にはなく、石は繋がっているのが最も強い。

盤上だけでない。相手がないと碁は成立しない。
碁会所、碁の友人など、碁のどこかのグループが要ると言うことだ。

そのグループに入れば、
自分の人格もそのグループ並み、というわけだ。

棋友と群れの集い
幸い、私たちには「碁吉会」というグループが出来上がって、
その中で交流が出来、それがセグメントされた群れに分かれ、
それぞれ楽しい碁の世界が蠢いている。

私は「碁吉会のホームページ」

http://homepage3.nifty.com/gokichikai/
を立ち上げるに際し、
碁吉会は「棋友と群れの集い」と定義し、
碁の好き者たちが群れをなしてきたし、その歩んで進むところ、
一人一人お会いする棋友の中に私が生きていくことになると言った。

2013年現在は http://gokichikai.jp/となっている。

碁吉会の構成
現今では幸いなことに、
その中でも、時、場所を変えていろんな動きがある。
しかも殆どいつでも男女半々の構成になっていて、明るく楽しい。

最低限一桁の人数で、家研・隆研・橋研・風鈴会という
家田隆二八段、橋口美香四段のプロを囲んでの研修会。

二桁の人数で、チューリップ碁会・ボウクリ会。
その何倍かの二桁の人数で、京都探索中の春秋碁会。
しかも、
それの根城ないし、巣というか、ホーム・グラウンドとなっているのが、
京都のパレスサイド・ホテル、三宮の神戸サロン。
そして、インターネットでは「将碁友の会」で結ばれ、
折に触れ共に行動する海外旅行。

壺中の大宇宙
碁吉会を井の中の蛙というなかれ。
壺中の大宇宙なのである。