松本千津子・プロフィール

                               
高野圭介


 松本千津子といえば大津絵と囲碁の大家。

 大津絵は大家・槇岡芦平先生の高弟で継承者。
先生の芦と、紅いお召し物がよく似合うので、芦紅の雅号を戴いたと言われる。

 そもそも大津絵は400年の歴史を持つ、日本二大民画の一つで、
七福神、鬼、奴、藤娘などの元禄時代の楽しいモチーフをを題材とした絵画です。
 
 もう20年も前のこと、ご一緒に北京に碁を打って遊んだのがきっかけで、
親しくご厚誼を戴いている。そのような碁縁で、
碁吉会編の「すざら碁仙」「碁スケッチ」の扉を芦紅先生の大津絵が飾っている。
また次に上梓するときの用意に、描いて頂いた大津絵が、
陽の目を見る日の予定が立たない昨今、
碁吉会ホームページに連載している「高野エッセイ」の扉に登場することになった。
 
芦紅先生の碁は木谷好美先生に師事され、とても形よく、筋良く、
行儀の良い美しい碁と申しましょうか、日本棋院の5段。
オランダはアムステルダム在住の清水岸子さんとは朋友。

 大阪の女流囲碁同好会・なにわ会を束ね、会長を永らく勤めておられたが、
見事な手腕と、お人柄が大所帯を切り盛りをされていた囲碁界きっての
大立て者であった。 先年、松原淳子新会長に席を譲って引退。
現在千里中央の「よみうり文化センター」の碁席で
碁の指導に当たっておられます。
 
何時までもお美しく、お年を感じさせない若々しい、紅い服のよく似合う
芦紅先生のいやさかを祈願して、ご紹介とします。