北島句会 

                                     高野圭介


碁に負けて肌身に入る独り言

  北島隆也

羅に腕しなやかな星目手

 須賀悦子

夕立や待ったのできぬ郵便碁

 奥喜代孝

碁の正座山より貰う植田風

 西躰雍子

荒梅雨を運にまかせて囲碁の旅

  高野圭介

白石のほのかに映える薄紅葉

 宮垣 實

覚めやらず船の漂う夏の潮

 高野圭介

紅葉散る鉄湯疲れの太閤碁

  須賀悦子

碁盤据え棋書を片手に夜長かな

 西躰雍子

若葉風天台洞窟の暗み

 北島隆也

人生もコウのやりとり冬の陣

 藤原八重子